会社の忘年会が消滅する未来 「自分ならやめてしまう」とたくらむ社員

   年末の恒例行事といえる「忘年会」。だが、35歳以下の働く男女からは「自分がチームをまとめる立場だったら実施しない」との声も上がっている。

   ソフトウエア開発会社「サイボウズ」(本社・東京)が実施した調査結果をみてみよう。

「忘年会文化」は廃れるのか? (画像はイメージ)
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9割以上が「参加する」と回答するも...

   同社は2018年11月22日~25日にかけて、35歳以下のビジネスパーソン400人(男女200人ずつ)にインターネットを通して、忘年会に関するアンケートを実施した。

   まず、現在所属している部署などで忘年会があるかを尋ねた質問では、「忘年会実施の予定がある」との答えが約8割(77.9%)だった。

   次に忘年会があると参加するか尋ねると、最多は「一次会まで」(46.7%)だった。「二次会まで」(37.1%)、「三次会やそのあとまで」(10.0%)と続き、9割以上(93.8%)が参加すると回答している。「参加しない」は、1割以下(6.2%)だった。

   一方で、「チームをまとめる立場の場合、忘年会は実施するか」を聞くと、「実施する」が65%、「実施しない」が35%となった。

「メンバーと関わる機会」「煩わしいのでやらない」

   「実施する」と回答した人は、忘年会はコミュニケーションを図る場として有益だと考えているようだ。

「数少ない職場の飲み会だから」(35歳/男性/群馬県)
「私自身が下っ端の頃はいいコミュニケーションの場だったので」(34歳/女性/大阪府)
「意識して企画しないと、なかなか職場のメンバーと関わる機会が持てないから」(30歳/女性/神奈川県)
「各個人のプライベートな事柄も含め、最適な業務平準化を推進するため」(33歳/男性/埼玉県)
「和気あいあいと仕事できるようにチームの人のことを知りたい」(27歳/女性/埼玉県)

   一方で、「実施しない」と回答した人は、社員のプライベートを尊重したいとの考えのようだ。

「忘年会じゃなくてもよい」(35歳/男性/神奈川県)
「求められたらやるが、そうでないなら煩わしいのでやらない」(35歳/男性/北海道)
「仲良い者同士で勝手にやるのは止めないが、強制参加させるような形では絶対にしない。部下に悪い」(32歳/男性/東京都)
「忘年会という形ではなく食事会などを行いたい」(27歳/女性/大阪府)
「個々のプライベートを尊重したい」(28歳/女性/大阪府)

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