IT業界の記念日「IT Day」創設 記念シンポでアラン・ケイ氏が講演
IT(情報技術)が誕生してから50年となる2018年12月10日、東京都港区の慶応大学三田キャンパスで「IT25・50 (アイティ・ニーゴー・ゴーマル)~本当に世界を変えたいと思っている君たちへ~」が開催される。
主催は、ITの歴史を振り返り、現代社会の課題や未来社会について考える活動を行う「IT25・50」シンポジウム実行委員会だ。
IT全体の発展を祝い、これからの社会について考える
シンポジウムでは、「パーソナルコンピューターの父」と呼ばれる米科学者のアラン・ケイ氏が、ロンドンから映像による基調講演を行う。テーマは、「未来を予測する一番いい方法は、自らそれを創ることだ」。またケイ氏は、慶大・村井純教授や東京通信大学・村岡洋一学長、デジタルハリウッド大学大学院・佐藤昌宏教授らとパネルディスカッションを行う。この模様は日本全国の各会場、全世界に向けてライブ中継される。
2018年は、世界初のウェブブラウザ「NCSA Mosaic」が誕生してから25年目にあたる。またマウスやハイパーリンクなどの生みの親で、それまで専門家しか使えなかったコンピューターを誰もが扱えるものに変えたダグラス・エンゲルバート氏が、米国時間1968年12月9日にデモンストレーション「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)/The DEMO(ザ・デモ)」を行ってから50年という節目の年でもある。
「IT25・50」シンポジウム実行委員会は、12月9日をIT業界の記念日「IT Day」と位置づけ、「IT Day」創設キックオフ・イベントとして本シンポジウムを企画した。IT全体の発展を祝うとともに「ITを活用して、みんなで力を合わせて世界を変えるにはどうしたらいいか?理想的な市民社会を創造するのはどうしたらいいか?」と、これからの社会について考えることを広く呼びかける目的がある。
シンポジウムへの参加費は、一般当日売りが6000円、学生当日売りが3000円だ。