ハロウィン参加者は年々減っている 渋谷で相次いだ迷惑行為でイメージ悪化

   ハロウィンは、秋のイベントとして日本でも定着した半面、近年は参加者による迷惑行為が指摘される。2018年は東京・渋谷の繁華街で10月28日、20代の男4人が軽トラックを横転させ、12月5日に集団的器物損壊の疑いで逮捕される事態に発展した。

   ハロウィンの注目度は高いが、実は「ハロウィン参加率は年々低下している」という調査結果がまとまった。LINE(東京都新宿区)が運営する、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が日本全国の15~49歳男女5000人超を対象に行ったものだ。

2018年のハロウィン実態調査
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来年以降は「家庭の行事」として落ち着くか

   LINEが12月4日に発表した「2018年のハロウィン実態調査」の結果を見ると、2016年から18年までの3年間における男女10~40代までの参加率の推移は、性別・年代別で減り方に差はあるものの、全年代で減少傾向となっている。なお、3年間すべてにおいて男性よりも女性の参加率が高く、今年最も参加率が高かったのは女性10代(64%)。一方、最も参加率が低かったのは男性40代で29%だった。

   では、ハロウィンに参加しない理由は何か。「ハロウィン非参加者」2818人を対象に、理由を複数回答で答えてもらった。各性別・年代の回答を合計した結果、1位となったのは「興味がないから」だった。その後「特に何かをするイベントではないと思うから」、「めんどうだから」、「渋谷の騒ぎなどイメージが悪い」という回答が僅差で続いている。特に「渋谷の騒ぎなどイメージが悪い」については、10代・20代男性の回答割合が高い。

   最後に、2019年以降のハロウィンについての参加意向も調べた。2016年?2018年の参加意向を比較すると、「とてもしたいと思う」、「まあしたいと思う」がさらに減少し、代わりに「まったくしたいと思わない」が増えるという構図に。LINEリサーチは「来年以降のハロウィンは、家庭の行事として、落ち着きを見せる方向になるかもしれません」とみている。

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