甘酸っぱい恋愛漫画の名作『I"s(アイズ)』 実写ドラマスタート、主演&ヒロインを直撃

   あの青春マンガが実写化して帰ってくる――。1997年~2000年に漫画誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『I"s(アイズ)』のドラマが、18年12月21日から有料多チャンネル放送「スカパー!」でスタートする。

   J-CASTトレンドでは、主人公・瀬戸一貴役の岡山天音さん(24)と、ヒロイン・葦月伊織役の白石聖さんにインタビュー。役作りで苦労した点やドラマの見どころを聞いた。

岡山天音さん(左)、白石聖さん
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累計1000万部超の人気作

   桂正和さん原作の『I"s』は、高校2年の主人公・一貴と4人の女性をめぐる恋模様を描いた作品だ。同級生の伊織に密かに思いを寄せる一貴だったが、他の女性から次々とアプローチを受ける。

   コミックスの累計発行部数は1000万部を超え、ネットメディア「マイナビニュース」が2012年5月3日付で発表した「実写映画化してほしい漫画ランキング(男性編)」では1位に。理由には、

「万人に受けそうなラブストーリーで、実写化しやすそう」
「10代のころ、僕らの恋愛バイブルだった」

などが挙がっている。

   待望の実写ドラマ化で、監督を務めた豊島圭介氏は、

「『I"s』とは『思春期の大河ドラマ』である。何年もの間すれ違い続ける少年少女たちの想いを描くものだ。初めての恋、初めての告白、初めてのキス、初めてのハグ......と初めて経験する恥ずかしくて照れくさい出来事のオンパレード。(中略)きな臭さが漂う昨今に『恋する気持ち』のことだけを考えていられる作品にかかわれて幸せでした」

と発表資料でコメントしている。

「現場では男性スタッフさんがざわざわしていました」

   主人公を演じた俳優・岡山天音さんは18年10月15日、J-CASTトレンドの取材に、

「とても思い入れを持ったファンが多い作品なので、プレッシャーはありました」

と撮影前の不安を明かした。


岡山天音さん

   ヒロイン役の女優・白石聖さんも、

「原作のファンの気持ちはすごくわかるので、期待に応えないといけないという思いで、正直最初は不安しかなかったです」

と、岡山さんと同じ心境だったようだ。


白石聖さん

   不安な気持ちから始まった2人の撮影。演技で意識した点を聞くと、こんな答えがかえってきた。

「漫画で一貴は美青年に描かれていますが、女の子に好かれる理由はそういうところではない、もっと奥の部分だと思います。僕が演じるからには、視聴者が一貴を通して原作を追体験できるようなお芝居を心がけました。もっとも、ヒロインの4人それぞれが原作の魅力を体現していたので、そこに導かれるように演技できました」(岡山さん)
「最初に監督に言われたのが、『もっと一貴を好きになって』でした。最初に原作を読んだときは、『なんで伊織ちゃんはこんなに一貴が好きなんだろう』という疑問があって、一貴が伊織ちゃんのことをずっと好きなのに揺れてしまう部分はもどかしかったです。ですが、岡山さんが演じる一貴を見ていると自然に好きになれました」(白石さん)

   2人にドラマの見どころも聞いた。まず、岡山さん。

「一貴目線でいうと、名場面だらけ。伊織ちゃんをめぐって事件が頻発します。印象に残っているシーンは、一貴が伊織ちゃんを最初に入学式で目撃する回想シーン。『そりゃ好きになるよな』っていう。現場では、男性スタッフさんがざわざわしていました」

   一方、白石さんは、

「個人的に印象に残っているのは、クリスマスのシーン。2人の気持ちがようやく重なって『やっとだよ』と安堵しました(笑)」

と教えてくれた。

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