「ダメな人だって誰かを元気づけられる」 田中圭だから語れる「愛されクズ男」理論

   月刊誌「日経トレンディ」が選ぶ「2018年 今年の顔」が2018年11月1日に発表され、俳優の田中圭さん(34)、乃木坂46の白石麻衣さん(26)が選ばれた。

   今春放送のテレビドラマ「おっさんずラブ」で大ブレークした田中さん。演じる役柄の"ダメっぷり"が女性ファンの心を掴んでいるが、本人も「クズ役をやるときは力が入る」と語る。そのワケとは。

田中圭さん
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「見られ方は大事だなと思うし、怖い」「戸惑い?さすがにあります」

   「今年の顔」受賞スピーチで、田中さんはこう話した。SNSで大きな話題となったドラマ「おっさんずラブ」で大ブレーク。人気はドラマの枠を超え、2年前に出た田中さんの写真集が重版にまでなった。

   ただし、ブレーク前と仕事量は変わらず、田中さんは「見られ方が変わった」と分析する。

「『おっさんずラブ』が終わってから、『(ドラマに)毎クール出てるよね』と言われるんですけど、『おっさんずラブ』前から毎クール出てるんですよ(笑)やってることは変わらないです。見られ方は大事だなと思うし、怖いなとも思う」

   ドラマの影響で知名度・人気ともに急上昇した1年となったが、「あまり気にせず、自分は自分のやるべきことをやってこうと思っています」と今後もマイペースで仕事を続けていくと宣言。来年の抱負は、「『おっさんずラブ』っていう作品を超えるものを常に作れるようにしたい」と意気込んだ。

「キラキラしている役の時はげんなり」

   田中さんといえば、不倫に溺れるサラリーマン役を務めた「東京タラレバ娘」や、結婚願望はあるも全くモテない独身男を演じた「おっさんずラブ」、ヒロインのダメ彼氏ぶりをさく裂させた「獣になれない私たち」など、「愛されクズ」のキャラが確立しつつある。

   受賞会見では、憎めない「ダメっぷり」が女性ファンの母性本能をくすぐっているのでは、と記者に聞かれ、田中さんは「やかましいわとしか思わない(笑)」と返すも、「実際もダメですよ」と苦笑。

   ただ、「逆にダメじゃない人ってそんなにいるのかなと思っている」として"クズ理論"を続けた。

「みんなダメでもいいと思うし、ダメな方が人間らしい。ダメな人だって誰かを元気づけられたりするし(中略)全員が(少年)マンガとか少女マンガみたいに主役やヒロインみたいな人たちではない。そういう人間臭い方が美しいと思う」

   そのため、「クズ役をやるときは力が入るし、キラキラしている役の時はげんなりしながら『無茶振りだよー』って思いながらやってる」と明かした。

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