シニアの9割「老後に不安」も4人に1人「対策していない」 チューリッヒ生命調査

   スイスの生命保険会社、チューリッヒ生命(日本本社:東京都中野区)は2018年10月15日、「シニアのワークライフバランスに関する調査」結果を公表した。

   同調査では50~70代を「シニア」と定義づけ、ウェブアンケート形式で1000人から回答を得ている。プライベートの過ごし方や、老後への不安などが読み取れる。

あなたは、プライベートの時間をどのように過ごす時が楽しいですか?
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男性は老後をパートナーとゆっくり、でも女性は...

   「プライベートの時間をどのように過ごす時が楽しいですか?」(複数回答可)という質問では、男女ともに1位「趣味をして過ごす」、2位「配偶者/パートナーと過ごす」となった。しかし男女別に回答の割合を見ると、「配偶者/パートナーと過ごす」は男性が48.6%で女性が35.8%と男性が上回ったのに対し、「家族と過ごす」「友人と過ごす」「ペットと過ごす」などの項目はすべて、女性が男性を上回る結果に。チューリッヒ生命では、

「男性は老後をパートナーとゆっくり過ごしたいと考えているのに対し、女性は幅広い人間関係や時間をエンジョイしたいという気持ちが強いのかもしれません」

と分析した。

   また「幸福を感じているか」と質問し、「幸福を感じている人(764人)」と「幸福を感じていない人(236人)」とに分けたうえで、「老後不安に感じていることをお答えください」(複数回答可)とした項目がある。

   幸福を感じる・感じないにかかわらず、1位は「自身の健康や病気」だったが、2位以降は順位が異なっている。「幸福を感じている人」は「家族の健康や病気」が55.5%、「収入・家計」が47.0%と続くのに対し、「幸福を感じていない人」は「収入・家計」(74.6%)、「老後の生活全般」(61.9%)となった。一方、「不安はない」と答えたのは1000人中7.4%に留まり、9割以上の人が老後に不安を感じていることがわかった。

   「老後の不安」に対し、現在行っている対策について年代別に調査した。全体でみると、1位「食事に気を付ける」、2位「運動を行う」、3位「趣味を持つ」となっているものの、いずれの項目も50代の割合が低く、60代、70代と年代が上がるにつれて割合が高まる傾向だ。また1000人中4人に1人は老後の不安について「特に対策はしていない」と答えており(24.0%)、特に50代男女の回答割合が多い(男性37.1%、女性28.1%)。結果を受け、チューリッヒ生命は「早いうちから健康を意識した対策を行うことで、将来への不安を和らげることができるかもしれません」としている。

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