新宿の楽器倉庫で生まれたニュージャズ 佐藤允彦、白石かずこらが振り返るイベント

   東京・新宿のライブハウス・ピットイン2階に楽器倉庫があった。これを新しいジャズを創る場に使えないか。1969年11月、若き日のジャズピアニスト佐藤允彦、伝説のドラマーといわれた富堅雅彦らが参加して始まったのがニュージャズホールだった。呼びかけたのが評論家の副島輝人。ニュージャズの実験場、演奏家らの交流の場だった。あれから半世紀。2018年11月3日(土曜)の昼に「あの熱い日」を振り返るイベントが開かれる。

11月3日の昼に開催
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2019年が50周年だが、今回はその前年祭

   会場は新宿2丁目の現在の「新宿ピット・イン」。佐藤允彦スペシャルユニットの演奏、八木忠栄、中平穂積らがニュージャズホールと副島輝人を語るパネル、詩人白石かずこがジャズで朗読する「詩とジャズ」。

   ジャズと詩の朗読は当時の前衛活動を象徴するコラボレーションだった。普通の人には騒音としか聞こえないような実験的な演奏で、貸してくれる会場はほとんどなかった。やっと見つけたニュージャズホールが新しい芸術運動の拠点。観客はジャズファンより、演劇、映画、美術関係の人たちだった。

   2019年が50周年だが、今回はその前年祭だという。

   このイベントのプロデューサーで副島輝人氏の弟、副島恒次さんは「あの熱い日」がジャズによみがえってほしいと願っている。

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