ツイッター「天下一品bot」停止から2年 「中の人」に再開の予定を聞いたら...
「天一の日botって無くなってたんや......」「今日は天一botを偲ぶ日です」――。2018年10月1日のツイッターには、こんな投稿が相次いだ。
毎年10月1日に訪れる「天一の日」を欠かさず知らせてくれていた「天下一品bot」が、更新を停止してから今年で2年を数える。再開を望む声は少なくないが、その予定はあるか。運用者が取材に応じた。
停止のきっかけは「凍結」
10月1日は、ラーメンチェーン「天下一品」で「天下一品祭り」(通称:天一の日)が催される。ラーメン無料券が配布され、毎年店頭に長蛇の列ができる。
年に一度の祭典を「天一ファン」が逃さないように、リマインダーの役割を果たしていたのが「天下一品bot」というツイッターアカウントだ。2009年から毎年欠かさず10月1日の9時に「今日は天下一品の日です。」と投稿。年に1度だけのツイートだが、フォロワー数は1万人以上だ。
だが、突然の幕切れを迎える。16年10月1日に通常通り役目を果たすと、いつもは添えられていない文言があった。「これが最後のツイートです」
同日、運用者は「アカウント一斉凍結を受けて、Twitter とのつきあい方を考え直すことにしました」と題したブログを更新。「天下一品bot」を含む複数のbot(自動投稿システム)アカウントをツイッターで運用していたが、数か月前に一部が理由不明で凍結されたという。
「天下一品bot」は凍結を免れたものの、「いつどんな理由でアカウントが凍結されるかもわからない環境では安心して開発をすることができない」として運用の停止を発表していた。
「天下一品さんに使ってもらえないかなあ...」
それから2年。ウェブサービスの企画などを行う会社の代表取締役を務める、運用者の増永さんは10月5日、J-CASTトレンドの取材に「再開の予定はありません」とキッパリ答えた。
だが、
「せっかく天下一品を愛するたくさんの方にフォローしていただいているので、このアカウントを天下一品さんに使ってもらえないかなあ、とは思っています」
とも明かした。
天下一品を運営する「天一食品商事」(滋賀県大津市)に5日、(1)「天下一品bot」を知っているか(2)「天下一品bot」を引き継ぐ可能性があるか――などを問い合わせたが、10日夕現在までに回答はなかった。