上司と部下の距離を縮めるすごいヤツに反響 「無礼講ースター」即完売
「よなよなエール」などのクラフトビールで知られる「ヤッホーブルーイング」(長野県軽井沢町)は2018年8月3日、飲み会でいいチームづくりをサポートする「先輩風壱号」と「無礼講ースター」を制作したと発表した。
宴席での上司と部下の距離を縮めるのに役立つという。
「吹いているなぁと思わず笑ってしまった」
開発のきっかけは、会社の飲み会に関するヤッホーブルーイング社の問題意識からだ。同社の「上司と部下の飲み会実態調査」(有効回答800人)によれば、上司と部下の間に飲み会への温度差が生じているという。
例えば、部下から見ると、上司は部下の1.7倍多く話しており、「若いころの武勇伝を上司が何回も話す」(30代男性)、「同じ話ばかり繰り返す。反応に困る」(30代女性)と、飲み会を退屈に感じている部下が少なくない。
そこで、上下関係を問わず飲み会を楽しめるようにと開発されたのが「先輩風壱号」と「無礼講ースター」だ。ヤッホーブルーイング社の飲み会を通じたチーム作りのプロジェクト「チーム"ビール"ディング」から誕生した。
「先輩風壱号」は、"先輩風"を「見える化」する機械だ。「俺の若いころは」「近ごろの若者は」などと先輩風を吹かすような言葉をセンサーが感知すると、イスに設置された扇風機が作動し、「風が吹く」というもの。
実際に体験した人からは、こんな感想が寄せられている(以下、発表資料より)。
「先輩風が目に見えるのは新鮮で、吹いているなぁと思わず笑ってしまった」(20代男性)
「先輩風が吹くと、自分も(風に気がついて)会話を中断するので、わかりやすい仕掛けだと思った」(40代男性)
「え?こんな人だったの?」と人間性が分かる
もう一つの「無礼講ースター」は、コースター型のカードゲームだ。50枚あるカードには「ハラハラする映画より泣ける映画のほうが好きだ」「お金を使うならモノより思い出だ」など過去の経験や価値観に関する問いが書いてあり、ゲームの「親」の回答を参加者が予想していく。
開発に携わったアナログゲームマスターのあだちちひろ氏は、「無礼講ースター」の良さを、
「カードゲームというよりは、コミュニケーションツール!『え?こんな人だったの?』と今まで知るよしもなかったその人の人間性を知れちゃうという不思議な力を秘めています」
と説明する。
「先輩風壱号」と「無礼講ースター」は、よなよなエール公式ビアレストラン(一部)で体験可能。「無礼講ースター」は8月3日20時15分に30個限定で販売されたが、21時15分現在、すでに完売。
よなよなエール公式Twitterでは、
「本日『世界ビールデー』を記念して、20:15(ブレイコー)時から発売いたしました『無礼講ースター』は発売1分で【完売】となりました」
と投稿されている。
SNSでは発売がアナウンスされた直後から「めっちゃいい!買う!」「限定とはもったいない」という待望の声があがっていた。