超精密「友達の部屋」が本物すぎる ツイッターで話題の若手クリエーターに聞く 

「4ヶ月かけて、間取りから家具のデザインまで全て手作りで作った、今までで1番作ってて楽しかった作品。18歳当時の、夢の部屋というテーマで作ってます。1/6スケール。初の電飾。本棚の漫画は150冊手作り。布団と枕は手縫い。超楽しかった!」

   これは2018年7月2日、ツイッターに「友達の部屋」というタイトルの作品を投稿した「Mozu」さん(20)のツイート。投稿写真を見てみると、たしかにとても精巧な作りだ。部屋に飾られた賞状の受賞者名が「帰宅部」になっていたり、遊び心も感じられる。投稿は7000件のリツイートを獲得し、「本当にジオラマなのか錯覚しました」との感想もあった

   J-CASTトレンドは2018年7月10日、Mozuさん本人に取材した。

ジオラマって言われないとわからない…「友達の部屋」
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ジオラマ制作は完全に独学

 

   「友達の部屋」は、約1年前に当時19歳のMozuさんが制作したもの。現在、自らを「ミニチュアアニメーター」と名乗り、個人クリエーターとして活動している。こま撮りアニメーション「リラックマとカオルさん」(2019年、動画配信サービス「ネットフリックス」で配信予定)の背景美術を手がけ、自身がプロデュースした「トリックアートノート」などを販売している。

   初めてジオラマを制作したのは高校2年生の時だとMozuさん。作品「自分の部屋」を友人のツイッターで紹介してもらったところ、多くの反響を呼んだ。これを機に、ジオラマ制作を本格化し、2年後に「友達の部屋」を制作した。

「『自分の部屋』(2015年制作)と『友達の部屋』(2017年制作)は、同じような題材で、2年でどう進化するかと思って制作した」

   美術系の高校に通っていたMozuさんだが、ジオラマの制作は完全に独学。「自分の部屋」に比べて「友達の部屋」は小物の数も多く、再現度もあがるなど、自身の制作技術の進歩が反映されているという。

ジオラマの魅力は「思い通りに描ける」

 

   Mozuさんは小学生の頃、自身でノートに漫画を描くなど、絵を描くのが好きだったという。中学生になると友人の影響で「ガンプラ」にはまり、これがきっかけで「背景を自分で作ってみたい」と思うようになり、ジオラマの制作に至った。Mozuさんはその魅力について、

「もともと小さいものが好きなんですよ。小さいものってみんな好きじゃないですか?子どもの頃遊んだミニカーとか。あと、ジオラマは思い通りに描けるのでいいですね。(自分は)思い通りにならないと嫌なので(笑)」

と説明した。また、「みんなを驚かせるのが好き」ということも、ジオラマ制作を続ける理由のようだ。

   取材当日、Mozuさんは20歳の誕生日を迎えた。今後の活動については、

「映画監督になりたいです。こま撮りアニメでアカデミー賞を取りたい。テレビなどで放送されるようになればいいですね」

と望んでいる。「こま撮りアニメ」は自身のジオラマ作品を撮影したもので、すでにいくつかの動画をユーチューブで公開している。「自分の部屋」と「友達の部屋」に次ぐジオラマ作品も現在制作中で、「年内には公開したい」とのことだ。

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