松坂桃李主演R18映画「娼年」で注目 「男娼」の内実に迫るノンフィクション
2018-06-23 07:00:00
俳優の松坂桃李さんが出張ホストを演じるR18+指定映画「娼年」(2018年4月6日)が話題を呼んだ。異例の「応援上映」も開催されるなど、女性を中心に集客を上げ、公開から2か月以上たった今も、一部の映画館で上映されている。
光文社は2018年6月20日、出張ホストをはじめ、10人の男性セックスワーカーへの取材をまとめたノンフィクション「男娼」(中塩智恵子著)を発売した。
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元社長、子持ちなどさまざま経歴
本書では、出張ホスト(主な顧客は女性)のほか、ウリセンボーイ(主な顧客は男性同性愛者、女性)、ニューハーフヘルス嬢(主な顧客は異性愛者の男性)らの本音を浮き彫りにしている。
専業歴13年で元社長の有名出張ホスト(48歳)、25歳でボーイデビューした、子持ちのウリセンバーオーナー(37歳)、大手企業を辞め46歳で突然デビューしたヘルス嬢(54歳)など、彼らが「男娼」になった経緯はさまざまだ。本書にはその内実が事細かに書かれている。
売れっ子のウリセンボーイ(28歳)は「ウリセンに出会えて良かった」と語る。
「小さい頃から『馬鹿』と言われてきたから、本当に自分は馬鹿なんだと思っていたし、『死ね』と言われたら、死んだほうがいいのかなと思うじゃないですか。そういう思考回路で生きてきたんで自己評価が低いから、ウリセンでは逆にいろいろな挑戦ができるのかなと思います」
判型は四六判で、全376ページ。価格は税別1500円。