平清盛、石川五右衛門は善人か悪人か? 東洋文庫で期待の「悪人か、ヒーローか」企画展

   秦の始皇帝にはじまり、曹操や平清盛、北条政子、石川五右衛門、そして織田信長......。

   彼らのことを「悪人」または「ヒーロー、ヒロイン」と、誰がいったのか。

   日本最大の東洋学研究図書館の「東洋文庫」(東京都文京区)では、2018年6月6日から新しい企画展「悪人か、ヒーローか」を開催している。

東洋文庫 企画展「悪人か、ヒーローか」
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歴史上の人物の虚像と実像に迫る

   歴史資料や創作物を見ていくと、当時の社会規範や支配体制の枠組みにおいて「悪」とされた人々が、その後一転してヒーローやヒロインとして魅力的に描かれるようになった例は多い。その逆で、歴史上で大きなことを成し遂げた人物が、後世への教訓のために「悪い例」として語り継がれていることもある。

   多様な立場、視点によって「悪人」あるいは「ヒーロー」とされた、古今東西さまざまな人物に関する記録を集め、彼らの虚像と実像に迫るのが、この企画展だ。

   入館料は、一般900円、65歳以上800円、大学生700円、中・高校生600円、小学生290円。

   期間は9月5日まで。詳細は公式サイトから。

   さらに、この企画展にちなんだミュージアム講演会も行われる。「江戸のメディアにみる悪人像」(6月10日)、「人間始皇帝をめぐる悪人たち」(7月1日)、「敗者の言い分―清盛あるいは頼朝―」(7月8日)、「オスマン朝君主の見方を考える」(7月21日)、「三国志の「奸」と「雄」―董卓・呂布・曹操」(8月4日)と、歴史好きの心をくすぐる内容ばかり。

   講演会は、いずれも参加費は無料(入館料は別途必要)。

   また、「東洋文庫」はJ-CASTニュースと、知的好奇心をくすぐるJ-CAST会員向け新連載「見る読む解く明治維新150年」を5月18日からスタートしている。国宝、重要文化財などを含む約100万冊の蔵書の中から、当時の様子がわかる貴重な文書や絵画を、研究員の解説&クイズで紹介している。入館料が割引になるサービスも実施中。こちらもチェックを。

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