マスクや紙おむつで大活躍の「不織布」を身近に グローバル展示会、12年ぶり日本で
「不織布」(ふしょくふ)―。これがズバリどういうものか、説明できる人は少ないかもしれない。実はマスクや車のシート、紙おむつなど、われわれの生活の身近なところで活躍している素材だ。
2018年6月6日~8日、アジア不織布協会(ANFA)ならびに日本不織布協会(ANNA)による不織布の展示会「ANEX2018」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される。
自動車の車体のどこに使われているか説明
不織布は、文字通り「織られていない布」を指す。非常に軽量なうえ、安価で大量生産が可能。また原料や製法の組み合わせによってさまざまな機能を付与することができるのが特徴だ。車のシートや、あらゆるフィルター、マスクや使い捨ておむつなど、生活のあらゆるシーンで使用されている。
今回の展示会は、不織布の多様な活躍分野の中から、「医療・衛生材料」、「環境」、「土木」、「自動車」という4つの分野にターゲットを絞り、不織布がどんな用途で、どのような役目を担っているのかわかりやすく展示する。
例えば、自動車の車体を割ったものを展示し、不織布がどの箇所でどのように使用されているのかを説明する。また、病院の手術室を展示して、不織布が役立っている例を見せて紹介する。
講演会は小池百合子・東京都知事も参加
「ANEX2018」での出展社数は700社を予定。7割以上が海外からだという、グローバルな展示会だ。3年に1度開催されており、日本では12年ぶりとなる。不織布の代表的なメーカー各社が、独自性のあるコンセプトで高機能かつユニークな製品を展示する。
また、6月7日には、産官学それぞれの分野を代表する 3 人による講演会も開催。東京都知事・小池百合子氏(15時~15時30分)、信州大学学長・濱田州博氏(15時40分~16時40分)、東レ代表取締役社長CEO兼COO・日覺昭廣氏(16時50分~17時50分)が登壇する。聴講は無料。
詳細はイベント特設ウェブサイトへ。