「名古屋城本丸御殿」10年の復元を終えて6月公開
2018-05-25 03:00:00
名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所は2018年5月24日、「名古屋城本丸御殿」が10年間の復元を終えて6月8日に完成公開すると発表した。
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焼失から70年、旧来の材料で再現
発表資料によれば、「名古屋城本丸御殿」は、1615年に徳川家康の命によって建てられた。
日本を代表する近世書院造の建造物で、1930年には国宝第一号に指定された。屈指の名城として知られていたが、1945年の空襲により建物の全てを焼失。しかし幸いにも、1049面の障壁画、309枚の実測図、約700枚の写真、約2000個の礎石など豊富な史料が焼失を逃れ、2009年1月から復元工事に着手してきた。2018年の「上洛殿」などの完成をもって、10年をかけた復元計画を終える予定だ。
名古屋文化の原点ともいえる「名古屋城本丸御殿」は、木曽の森で数百年の時を刻んだ檜を使用するなど、原則として旧来の材料で再現している。復元により伝統技術や技法を受け継ぐとともに、先人の技や知恵を未来へと継承し、名古屋の活性化につながる拠点を目指す。
オープニングセレモニーには、「名古屋城アンバサダー」に就任する名古屋出身の俳優・舘ひろしさんが出席する。