■オークス 「カス丸の競馬GⅠ大予想」
今年は2強で決まり?
カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。いよいよ春の競馬もピークを迎えるじぇい。今週は牝馬クラシック2冠目、オークス(2018年5月20日、東京競馬場、芝2400メートル)。3歳ピチピチお嬢さんたちのナンバー1を決めるレースきゃすう。オスのカス丸としては、興奮するじぇい。
カスヨ おバカな子ね、いくつになってもカス丸は。まあ、そんなことより穴狙いの私としては、ぜんぜん面白くないのよね、このレース。だいたいオークスの最近の傾向として、桜花賞、忘れな草賞、フローラステークスに出た馬たちがいい成績を残しているのね。まあ、3つのレースから勝ち馬が出て、いろいろとまぎれも出るんだけど、今年は桜花賞で1、2着だったアーモンドアイ、ラッキーライラックの2頭があまりに抜きんでていて、どうみても固い決着になりそうなのね。私の出番じゃないわ。
アーモンドアイは距離がもつのか
カス丸 ふーん、ということは当たる確率が高いってことだじぇい。
カスヨ だから、穴狙いの私としては困っているのよ。これという穴馬が見当たらないのよ。一応、本命◎はアーモンドアイ。仕方ないわね。桜花賞では後方2番手で最後のコーナーを回り、前を行く14頭をゴボウ抜き。しかも、たいしてムチが入ってないのに、上がり3ハロン(600メートル)33秒2よ。なに、この強さ。東京競馬場のほうが最後の直線が長いから、他の馬にもっと差をつけるかもしれないわ。
カス丸 ぼくが本命にしたラッキーライラックもあっという間に抜かれてしまったじぇい。今度はもっと差がつくってこと? 弱点はないきゃすう?
カスヨ そうね。あえていえば距離なんだけどね。桜花賞が1600メートル、オークスは2400メートルと800メートルも長くなるのよ。アーモンドアイの父ロードカナロアは、海外を含めてGI6冠馬。でも内訳をみると、5冠が1200メートル、あと1冠が1600メートルと短距離が得意なのね。まあ、それで距離が長すぎるといわれているんだけど、母フサイチパンドラはオークスで2着、2200メートルのエリザベス女王杯で優勝したことがあるのよね。私は母の血が濃く出ている気がするので、大丈夫と思うわ。だから まったく欠点がないのよね。
ガジュマル爺 いやいや、アーモンドアイについては、どうみてもロードカナロア産駒という点がひっかかるわい。今年が初めての産駒なので、長いところもこなすのかどうなのか、データがないからなんともいえんのじゃが、どうみても2400メートルは長すぎじゃ。だから、わしの本命はラッキーライラック。先行できるから、ある程度スピードを出してレースを引っ張るわけじゃ。後ろの連中に足を使わせれば最後の直線もキレが鈍るじゃろ。先行押し切り、というパターンで勝てるわい。そうやってレースをつくりだせばいいんじゃ。後ろの連中にはレースはつくれないからのう。
カス丸 爺はアーモンドアイが3番手。対抗○はサトノワルキューレだよ。
ガジュマル爺 ワルキューレのいいところは、2400メートルを2回も使っとる点じゃ。他の馬は距離がほとんど初めてじゃが、2回も経験しておる点は大きい。それと、前走のフローラSに勝利した点じゃな。
穴馬らしい穴馬はいないのか
カス丸 カスヨさんの対抗はラッキーライラックきゃすう。なんだかふたりの印が重なってるじぇい。穴は本当にいないきゃすう?
カスヨ 今回はダメね。週末、雨も降らないみたいだし。あえていえば、リリーノーブルかしらね。桜花賞でラッキーライラックに迫ったし。父ルーラーシップは長いところが得意だからね。同じルーラーシップ産駒ではパイオニアバイオも面白いかもね。フローラSで2着だったし。
ガジュマル爺 まあ、あとは忘れな草賞を勝ったオールフォーラブとか、桜花賞をスキップしてオークス狙い1本できたカンタービレあたりかのう。ただ、2頭ともディープインパクト産駒なのはいいんじゃが、騎手が今回、乗り替わりじゃな。過去、オークスは騎手が乗り替わると、あまり成績がよくないんじゃよ。まあ、どうみても波乱は起きそうもないわい。固いぞ。今年のオークスは。
カス丸 穴狙いのカスヨさんが1番人気確実のアーモンドアイを本命にしてるんじゃ、話にならないきゃすう。よ~し、2強外しでいくじぇい。本命◎はサトノワルキューレだじぇい。