■ヴィクトリアマイル 「カス丸の競馬GI大予想」
アドマイヤリードの連覇なるか!?
カス丸 は~い、ぼくカス丸きゃすう。先週のNHKマイルカップは誰も当たらなかったじぇい。これは大反省きゃすう。
カスヨ 当たり前よ。特にあんたのタワーなんとかなんて、1番人気で12着よ。なあに、あれ? ハズレるにもほどがあるってもんよ。それどころか、1着から3着まで無印って、勉強不足も甚だしいわ。
ガジュマル爺 まあまあ、よさんか。今週も東京競馬場はGIじゃ。しかも舞台は先週と同じ芝コースの1600メートル。麗しき牝馬のマイル王決定戦、ヴィクトリアマイル(2018年5月13日)じゃ。二人とも、気を取り直して真剣に予想するんじゃぞ。
リピーターを狙え!
カス丸 は~い。でも、今週もなんか、大混戦みたいだじぇい。
カスヨ そうね。このレースの昨年の優勝馬、アドマイヤリードや1600メートルのGI、桜花賞(阪神)を制したレッツゴードンキ(15年優勝)とレーヌミノル(17年優勝)、昨年のNHKマイルを勝ったアエロリットと、マイルGI馬がそろっているわ。それに、オークス馬のソウルスターリング(17年優勝)。5頭もそろえば、豪華よね。
カス丸 カスヨ姉さん、この中に勝つ馬がいるってこと?
カスヨ ええ。私の本命◎はアドマイヤリード。理由は、このレースはリピーターが多いのよ。過去、ヴィルシーナ(13年と14年)やストレイトガール(15年と16年)が連覇。ほかにも、08年に2着のウオッカが翌年に優勝。10年に優勝したブエナビスタは翌年2着、12年優勝のホエールキャプチャも翌年2着だったわ。アドマイヤは休み明け3戦目で走り頃。ローテーションも昨年と同じ阪神牝馬ステークス(GII、阪神・芝1600メートル)からの参戦。0.1秒差の4着なら、巻き返し十分よ。Mデムーロちゃんの手綱さばきも期待できるわ。対抗○も、アエロリット。前走の中山記念(GII、中山・芝1800メートル)が男馬に混ざって2着を確保。先週、ガジュマル爺が言ってたとおり、府中の1600メートルは1800メートルでも勝つ力がないと最後の坂で止まってしまうの。アエロリットはそんな府中の1600メートルのGIを勝っているから、その点も心配ないわ。しかも、先行してレースを進められるのもいいわね。
ガジュマル爺 おっ、ちゃんと学んでおるのぉ。いいことじゃが、まだ甘い。わしの本命◎は、リスグラシューじゃ。今年の4歳勢は強い。アエロリットも4歳馬じゃが、GIにも格というものがあって、やっぱりクラシック路線を着実に走ってきた馬が優秀なんじゃよ。リスグラシューは優勝こそ逃したものの、桜花賞(2着)、オークス(5着)、秋華賞(2着)と着実じゃった。今年初戦の東京新聞杯(GIII、東京・芝1600メートル)では牡馬相手に圧勝じゃった。前走も3着(阪神牝馬S)とまずまずで、きっちり仕上げてきているじゃろう。念願のタイトルに、もう手が届くはずじゃ。対抗○は、阪神ジュべナイルフィリーズ(GI、阪神・芝1600メートル)とオークス(GI、東京・芝2400メートル)で、リスグラシューを負かしているソウルスターリングじゃ。前走10着(阪神牝馬S)は、牝馬同士のレースで初めての大敗じゃが、休み明けだったことを考えれば、気にならない。人気落ちじゃったら、買いじゃな。
ソウルスターリングは早熟だった?
カスヨ ソウルスターリングって、もう終わってるわよ。彼女、ワセ(早熟)だったのよ。爺はちょっと彼女に肩入れしすぎじゃない? でも、たしかに4歳勢は強いわ。単穴▲はミスパンテールね。新馬戦を勝って2戦目のチューリップ賞(桜花賞トライアル)でいきなり2着。これだけでもスゴイと思ったけど、ここ4戦連続して優勝。それも重賞3連勝はやっぱり並みの馬じゃあないわよ。GI勝ちはないけど、勢いならこの馬ね。
カス丸 レッツゴードンキは、どうなの? GI馬だよ。
カスヨ 私は△ね。3年連続の出走だけど、どういうわけだか、このレースだけはダメなのよね。2年連続で2ケタ着順って、相性が悪いのかしら。あとはリピーター組よね。昨年11番人気で2着だったデンコウアンジュは、ローテーションも昨年と同じ。先行勢がレースを引っ張って、速い流れになれば、昨年みたいに追い込みが決まるかもしれないわ。それと、ジュールポレールも要注意の△ね。もしかしたら、1着から3着まで、昨年と同じになっちゃったりして。
ガジュマル爺 何を言っとるのかのう。ドンキが東京コースで走らんのは、彼女の本質が短距離馬だからじゃ。府中の直線最後の急な坂が苦しいんじゃ。ドンキの母のマルトクは1200メートルのレースが得意じゃった。その血を受け継いでおるってことじゃよ。
カス丸 じゃあ。ガジュマル爺のオススメはなんなの?
ガジュマル爺 わしの単穴▲は、デアレガーロじゃ。2月の京都牝馬ステークス(GIII、京都・芝1400メートル)以来じゃが、このレースはなかなか見どころがあった。距離に不安があるという輩もおるが、この馬の新馬戦は2000メートル、その次が1800メートル戦で連勝しとる。昨夏以降は1200~1600メートル戦を使われておるが、父のマンハッタンカフェは3000メートルの菊花賞(GI、京都・芝)を勝ったように、距離の心配は無用じゃよ。あとは、やはりミスパンテールの勢いが怖いの。強い4歳馬じゃしな。なんでもかんでもリピーターが来るわけじゃあないってことじゃよ。
カス丸 カワキタエンカとか、ラビットランとか、クインズミラーグロとか、なんか伏兵っぽい馬もたくさんいるような気がするけど。二人の話を聞いてると、上位拮抗って感じだじぇい。本命◎はこの舞台が得意なアエロリットだじぇい。当てるじぇい!