海外送金のトランスファーワイズ 6月に日本法人向けアカウント開設へ
2018-05-01 11:00:00
オンライン海外送金サービスを手掛ける「トランスファーワイズジャパン」(東京都千代田区)は2018年4月26日、日本法人向けのアカウントの開設を決定したと発表した。
2018年6月に始める予定だ。
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全世界200万人以上、毎月2300億円の送金取引
トランスファーワイズは、英国発祥のオンライン海外送金サービスで、64か国・750以上の通貨ルートが利用可能だ。全世界のユーザーは200万人以上で、毎月約2300億円の送金取引が行われている。
同社では銀行口座を世界中に開設しており、それらをネットワークで繋いでいる。それらを駆使して、世界各地のトランスファーワイズの資金で取引が行われるため、手数料が安く、素早く送金を行える仕組みが最大の特徴だ。例えば、日本から米国に海外送金をする場合、送金者はトランスファーワイズの銀行口座に日本円で送金額を振り込むだけで、トランスファーワイズの米国の銀行口座から、米ドルで受取人の銀行口座へ支払いが行われて送金が完了する。
法人向けサービスでは一括送金を行っているので、多国籍企業などは世界中の従業員への給料振り込みの際に少ない手続きで可能となるのがメリットだ。手数料の安さは、例えば外国人労働者が本国の家族へ給与を送るため、給与口座を海外の銀行に指定している場合の送金手数料の節約にも役立つ。
トランスファーワイズの日本での事業は、2016年に個人アカウントの取り扱いからスタートした。18年6月から日本法人向けのアカウントを開設し、日本の海外送金シェア10%を目指している。関東財務局に資金移動業者として免許登録済みであるため、信頼性の高さもアピールポイントの一つになっている。