自家発電と売電で電気代を大幅削減 屋根を活用した太陽光発電の新商品
ビルの屋上や、遊ばせている土地などに太陽光パネルを設置して自家発電を行い、その電気を使用すれば、電気代の節約につなげられる。
再生可能エネルギーの普及を目指す電力小売事業者「Looop」(本社・東京)は2018年2月27日、太陽光発電によって作られた電気の「自給自足」を行うために必要な太陽光発電設備・電力供給サービス等をまとめて導入できる「MY自家消費セット」を発表した。
2大メリットとは?
「MY自家消費セット」の購入者には、大きく2つのメリットがある。ひとつは、太陽光発電によって自らつくり出した電気を使うことで、電気代を大幅に削減できる「自家消費」。もうひとつは、余った電気を固定価格で販売することで収益増が見込める「余剰売電」だ。
自家発電ですべて電気を賄えるケースでは、電気料金は勿論かからない。一方、自家発電だけでは賄いきれない事業者が加入すれば、電気代は従来より安く抑えられる。Looopによると後者の場合、「MY自家消費セット」で太陽光発電を行い、かつ「Looopでんき+」に加入した場合のモデルケース(パネル設置可能屋根面積160平方メートル)では、自家消費分の削減と「Looopでんき+」の割引による削減を合わせると、20年間で約829万円の電気代削減になる。
また、もし発電電力が余った場合はLooopに固定価格で買い取ってもらえる。そして、さらに、FITの買取期間が終了した以降も、Looopが10年間は1kWh当たり7円以上での買取を保証してくれる。
分割購入なら初期費用0円
「MY自家消費セット」の購入プランは、「一括」と「分割」の2パターンがある。
一括の場合は初期費用が必要だが、初期費用に対する表面利回りが約17%と、投資分の回収期間は短い。これは自家消費による電気代削減額、余剰売電による収入、「Looopでんき+」による電気代削減額を合わせた年間収益がもたらすもので、導入規模及び消費電力の諸条件によって数字は前後する。
一方分割は、初期費用0円。毎年の自家消費部分の電気代の削減と余剰売電収入、さらに「Looopでんき+」の割引適用により得られる経済性が、分割払い代金を上回るよう設計されているため、初期投資が難しい事業者に向いている。分割払いが終わる10年後には、収入増につながる仕組みだ。
長期の利用となると、発電設備の老朽化や不具合が心配だ。Looopはオプションサービスで、定期点検・損害補償などをはじめとするトータルサービス「まもるーぷ」を提供している。「MY自家消費セット」利用者は初年度無料、次年度以降14万円でサービスを受けられる。20年間加入した場合は266万円となる。
その他詳細は公式ウェブサイトへ。