6割以上の女性が感じている「腸の不調」 専門家が勧める「腸活」とは
便秘・下痢・残便感......。一度は経験したことがあるという女性も多いであろうこうした腸の不調。
総合マーケティング支援を行う「ネオマーケティング」が「腸活」をテーマにしたインターネットリサーチを行ったところ、多くの女性が「腸の不調」を感じている一方で、その不調を改善するために積極的に努力している人は少ないことが明らかになった。
ヨーグルト、納豆に続き、試したい食材は?
アンケートは、同社が運営するアンケートサイト「アイリサーチ」登録モニターのうち、全国の20歳~49歳の女性1169人に対して行われた。
まず、「便秘・下痢・残便感を感じたことがあるか」を尋ねると、「よくある」(27.3%)、「たまにある」(39.0%)、「あまりない」(19.5%)合わせて85.8%の人が感じたことがあることがわかった。非常に多くの女性が「腸の不調」を感じているようだ。
この中からさらに、便秘・下痢・残便感を感じたことが「全くない」と回答した人以外の600人を対象に、より具体的な調査を行った。
「腸内環境改善のために試したことがある食材」を聞くと、1位は「ヨーグルト」(74.7%)、2位は「納豆」(41.2%)。なるほど、確かにこの2つは菌により整腸作用がある食材だ。
では試したい食材はどうか。結果、1位は「スーパー大麦」(23.7%)、2位「海藻類」(8.3%)だった。「スーパー大麦」は体内に摂取すると腸内の環境を良くしてくれる働きがあると言われており、昨今様々な企業からスーパー大麦入りの商品は販売されている。
若いうちからの心がけでいつまでも若々しく
しかし、全体として腸内の環境改善に関心はあっても、実際に努めているという人は少ない。
腸活という言葉や内容を「知っている」と回答した人54.2%に対して、実際に腸活したことがある人はわずか31.4%。ただ、実際に試してみたい、どちらかといえばしてみたいという人は合わせて72.9%もいた。
延べ15万人以上の便秘患者の治療に携わっている「小林メディカルクリニック東京」の院長・小林暁子先生は、「腸活」を考える女性にこうアドバイスをしている。
「腸活はなるべく早く、若いうちから心がけておけば、いつまでも若々しく健康でいられる可能性が上がると思いますので、まずは全部ではなくても良いので、食事からでもすぐに気軽に始めていくと良いのではないでしょうか。(ヨーグルトなど)従来人気の発酵食品に加え、(スーパー大麦など)食物繊維の豊富な食材を上手に組み合わせて腸活をしていくと、さまざまな健康効果が得られることが期待できます」