お笑い芸人の店で計75人の予約バックレ 「『逃げ得』はさせない」と怒り心頭

   「まさかの60人の予約が連絡も無くバックれ...」。お笑い芸人のジーニー堤さん(31)が2017年12月23日、経営する飲食店で予約「バックレ」の被害に遭ったとブログで報告し、警察に相談する意向を示した。

   店で一体、何があったのか。J-CASTトレンド編集部の取材に、ジーニーさんは被害根絶への想いを訴えた。

ジーニー堤さん(2015年7月のプレスリリースより)
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飲み放題付き4000円コース×60人分

   ジーニーさんは、お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜さんのものまねなどで知られる。芸人稼業のかたわら、2016年に開業したダイニングバー「海賊バルジーニーズ」(東京都町田市)を経営。併設したショーパブでは、ジーニーさんらものまね芸人のショーが評判を呼んでいる。

   店は2017年12月22日、19時からの予約客60人を迎え入れるため、ランチの営業も休んで仕込み作業に取りかかった。忘年会用の飲み放題付き4000円コースで、「今年で1番予約の入っていた日」という。

   しかし19時を過ぎても、予約客は一向に現れる気配がなかった。ジーニーさんが代表者に電話すると、「お客様のご都合によりお繋ぎ出来ません」。コース料理の揚げ物とサラダは人数分、既に用意していた。

「予約貰ってた60名の団体が現れず、幹事の携帯はご都合によりお繋ぎ出来ません。コースのサラダと揚げ物は作っちゃってます。予約も12組断ってます。誰でもいいです。無料で良いので食べに来ませんか?食材が可愛そう」

   ジーニーさんは19時40分ごろ、自身のツイッターでそう呼びかけることしかできなかったが、リツイートで拡散され(12月25日現在で1万7000リツイート超)、これを見た人が多く足を運んだ。30分と経たず、店内は満席になった。

   ジーニーさんは23日のブログで、

「食べながら互いに仲良くなって 酷いよねーとか言いながら楽しそうに食べて下さって、、 美味しかったからまた来るよーとか 負けないでねーとか言って帰ってくれました。1日で人間を嫌いになって、1日で人間を好きになった日」

と感謝の念を示した。

   だが悲劇はこれで終わらなかった。ものまねのショーパブでも同日、予約客15人のドタキャンが発生。飲み放題付き4500円の予約が、一瞬でパーとなったのだ。

明日警察へ行こうと思っています

「連絡って出来ないの?それとも同業からの嫌がらせ?今日予約取ろうとしてお断りさせて頂いた皆様にも本当に申し訳ない」

   ジーニーさんは23日のブログで、客にそうお詫びの言葉を書いた上で、

「業務妨害とかで取り合ってくれるか分からないけど警察にも相談にいこうと思ってます。予約の取り方も考えないと。逃げ得には絶対させたくない」

と警察に相談する意向を示した。

   24日のブログでも、ツイッター投稿をきっかけに「200万人以上の人に見てもらって、食材も余す事なく食べてもらえて店を知ってもらえる機会になりました」と感謝した上で、

「でも!!キャンセルした人を許そうってわけじゃないですけどね。とりあえず近隣の仲のいい店舗に偽名かもしれないですが名前を共有しました」

と強調した。

   25日夕のJ-CASTトレンド編集部の取材に、ジーニーさんは

「24日、代表者の方へ本日中に連絡を下さいとの旨をショートメールを送りました。15名予約の方からは既に『キャンセルの電話をしていたと思っていた』と連絡がありました。当日の連絡には『気付かなかった』そうです。60名予約の方からは、まだ連絡がありません。今日中に来なければ、明日(26日)警察へ行こうと思っています」

と明かす。

「相手の電話番号だけで、警察で身元を特定できるか分かりません。ですがこのような時、店側が我慢するしかないと泣き寝入りすれば、予約をキャンセルしても大丈夫なんだ、と思う方が出てきてしまう。これだけ注目されたからこそ、やるべきことがあると思います」

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