朝に弱い県ランキング、第1位は「沖縄県」 「『ウチナータイム』の影響かもしれません」

   ドコモ・ヘルスケア(東京都渋谷区)は2017年11月29日、朝の起きやすさに関する調査結果を発表した。都道府県別に調べると、沖縄県民が最も朝に弱く、次いで山梨県民、福岡県民であることが分かった。

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2位は山梨県、最下位は福井県

   調査は2016年10月1日から17年9月30日までの1年間、男女2万8407人を対象に実施した。使用したのは、腕に装着すると歩数や睡眠(時間/状態)、消費カロリーなどを計測できるウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」だ。利用者の起床時に指定した間隔で振動する「スヌーズ機能」があるため、その平均使用回数(以下、平均スヌーズ回数)を朝の目覚めやすさの尺度とした。

   年間の平均スヌーズ回数を都道府県別に調べると、1.94回の沖縄県が飛び抜けて多かった。以下は、1.67回の山梨県、1.59回の鹿児島県と大分県、1.57回の静岡県、1.55回の島根県と岐阜県、と続いた。

   下位の層に目を転じると、福井県が0.78回で最下位、佐賀県が0.80回、石川県が0.97回...だった。1位の沖縄県と最下位の福井県では、1.16回もの開きがある。同社はこれに関し、報道発表で

「沖縄では『ウチナータイム』という独自の時間感覚があると言われることもありますが、もしかすると平均スヌーズ回数にも影響が出ているのかもしれません」

とコメントした。

   地方ごとの年間平均スヌーズ回数も調べると、中部地方が平均1.41回でトップ。以下、九州地方や四国地方と比較的、温暖な気候の地方が続いた。

女性の方が朝に弱い理由は?

   男女の年代別で並べると、年代が上がるにつれて年間平均スヌーズ回数は減少しており、若者は高齢者より起きられない傾向にあるようだ。男性では、20代が2.61回、30代が1.79回、40代が1.19回、50代が0.72回、60代と70代は0.43回だ。女性でも、20代が2.56回、30代が2.03回、40代が1.63回、50代が1.14回、60代が0.58回、70代が0.39回だった。

   20、70代を除き、女性の回数は男性を上回っており、同社は

「女性の方が朝起きられない理由は女性ホルモンの影響で、30代から50代よりも、60代、70代で男女の差が小さくなるのは、女性ホルモンの分泌が減少するためです」

としている。

   東京睡眠医学センター長の遠藤拓郎氏はそんな女性たちに向け、同社の報道発表で

「なるべく部屋を温める、そして、カーテンを開ける、または、照明を点けることで、光を浴びるようにすることで起きやすくなります。若い女性は起きづらい傾向が強いため特に起きる時間帯の部屋の環境づくりを意識してみてはいかがでしょうか」

とコメントした。

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