どうして夫は気付かないの? 「#名前のない家事」で妻のイライラ爆発!
ゴミ箱に新しい袋をセットする、トイレットペーパーを買い足す、裏返しの靴下を元に戻す――。掃除や洗濯、炊事のような家事の他にも、日常生活にはこうした「名前のない家事」がある。
朝の情報番組「あさイチ」(NHK総合)が2017年11月27日、「名前のない家事」の特集企画を放送したところ、インターネット上で「あーーわかる!!」「これやこれや!何とかしたい~」と共感の声が殺到した。
結局やるのは私ばかり
「シャンプー、洗剤の詰め替え」「電球の交換」「電子レンジの掃除」「トイレットペーパーの買い足し」「ゴミ箱の袋の交換」「麦茶の補充」......。番組は「名前のない家事」の一部としてこんな作業を紹介した。「名前のない家事」でイライラする理由には以下の3つがあるという。
まず1つは、「家族が存在に気付いていないこと」。ベッドを整えたり、シーツの洗濯日を考えたり、枕に付着した髪の毛を取ったり...。妻がそうした地道な作業をしているのに、近くにいる家族も気付いていない。
2つめは「結局やるのは私ばかり」。夫は「ゴミを出しておく」と言うには言うが、ゴミのまとめは妻任せ。トイレットペーパーの交換も、麦茶の補充も、製氷機で氷を作るのも、夫からしてみれば「知らない間に終わっている」ことなのだ。
3つめは「便利になったはずが...のジレンマ」。掃除機の中を掃除したり、洗濯機のフィルターを手入れしたり、乾いた食器を元に戻したり、文明の利器がこれだけ増えても、「名前のない家事」は減ってくれない。
ツイッターなどインターネット上では、
「名前のない家事は本当にちょっとしたことなんだけど、少しずつHPとMP削るんだよね。子供が小さいうちはとても多い」
「名前のない家事...気がつくと時間がなくなっているのはこれの事だったのか!ほんと達成感もゼロたし、感謝もされないやつね」
「麦茶の補充やシャンプーなどの詰替えとか、ほんと細かいことだけど、わかるわかる!冷蔵庫あければ、いつでも麦茶あって、氷もいつもできてるの当たり前!」
「全ての男性がそうじゃないとは思うけど、大半が察するとか出来ないと思う。だから名前のない家事なんて存在すら気づいてない。とは言えちゃんと言葉でやって欲しいことを伝えればやってくれると思うんだけどなぁ」
などと共感する声が上がっている。
妻と夫で大差 それでも「人を責めるな」
「名前のない家事」をめぐっては、夫婦間に明確な意識のズレがあることが分かっている。大和ハウス工業が2017年4月、20~40代で同居の子どもがいる共働き夫婦を対象に、家事への意識調査(回答者数は20~40代の男女、各年代100人ずつで合計600人)を実施したのだ。
家庭の誰が「名前のない家事」を積極的にしているかをたずねると、妻が86.5%で、夫(29.5%)に大差を付けた。特に男女別にみると、妻の96.3%は「妻(自分)」、夫の76.7%も「妻」と回答した。一方で「夫(自分)」と回答したのは、妻の12.7%、夫の46.3%にとどまった。
こうした夫婦間のズレを克服してイライラを解消する方策はないものか――。番組では、この疑問に「人を責めるな、しくみを責めろ」と推奨する。
たとえばトイレットペーパーの補充では、トイレットペーパーが残り何ロールとなったら買い足すかを決める。仮に「残り3ロールで」としたら、3ロールだけ別の容器に入れておく。そうすれば必ず、家族の誰かはトイレットペーパーを買い足さなければならないと気付くはずだ、という。