大竹しのぶ、約40年ぶりのミニライブ&握手会に大行列 号泣するファンも
女優に加えて、ここ数年は歌手としても精力的に活動している、大竹しのぶさん(60)が、オリジナルのNEWアルバム「ち・ち・ち」(ビクターエンタテインメント)のリリースを記念して、2017年11月23日に東京・渋谷のタワーレコードで、ミニライブ&握手会を開いた。
大竹さんのミニライブ&握手会は、1976年のデビュー曲「みかん」をリリースしたときに開いて以来、じつに約40年ぶり。この日はNEWアルバムから、山崎まさよしさん作詞・作曲の「願い」と、高橋優さん提供の「キライナヒト」を歌った。
「ち・ち・ち」は女優・大竹しのぶの原点
ライブ前日の11月22日に発売したNEWアルバム「ち・ち・ち」は、大竹しのぶさん自らが声をかけた、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんや高橋優さん、松尾スズキさん、山崎まさよし、森山直太朗といった作家陣が楽曲を提供。2016年末のNHK紅白歌合戦で熱唱したエディット・ピアフの「愛の讃歌」を含めた、全10曲を収録した。
タイトルの「ち・ち・ち」は、大竹さんが女優業を始めた頃に、俳優の米倉斉加年さんに言われた「仕事をするにあたって、三つの『ち』を大事にしなさい」という言葉に由来する。
「知」は知識、知性。2つ目の「痴」は、馬鹿になって取り組む姿勢。3つ目の「稚」は、子どものような無邪気な好奇心のことで、大竹さんは「ずっと頭の隅にあったこの言葉をテーマにしました」という。
胸に沁みるバラードやパンクなロックンロール、せつないラブソング、コミカルなナンバーなど、バラエティに富んだ楽曲だけでなく、さまざまな「音づくり」を大竹さんが、ゲストミュージシャンらと楽しんで制作したようすがうかがえる。
さんまとの結婚~別れがテーマ
ライブで披露した山崎まさよしさん提供のバラード「願い」は、山崎さんが、1987年に亡くなられた大竹さんの最初の夫をイメージして書き下ろした。
山崎さんから、「しのぶさんにとって、ずっと大切に思っている人を思い浮かべながら歌ってみて」と言われ、この曲を渡された大竹さんが、最初の夫を思い浮かべながらレコーディングしたところ、歌入れのあとに「これ、最初の旦那さんのことを思って書いたんだ」と言われてびっくりしたという。
そんなエピソードを披露すると、会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえ、それを見た大竹も思わず目を潤ませた。
一方、2曲目の「キライナヒト」は、大竹さんと、前夫・明石家さんまさんの結婚時代から別れのエピソードが明るく歌われ、笑えてホロリと泣けるカントリーロック調のナンバー。7月に開かれた大竹さんの還暦記念パーティーでの、さんまさんと大竹さんの爆笑トークに、高橋優さんがヒントを得たという1曲。アルバムには、さんまさんがデュエットで参加している。
最後は、大竹さんが「皆さんの街に歌いに行ったりしたいです」と、ライブ活動のスタートを宣言。そのまま握手会に突入すると、集まった約100人のファンは大女優との握手会というめったにない体験に大興奮。号泣するファンや熱い想いを伝えるファンの長い列ができた。
NEWアルバム「ち・ち・ち」大竹しのぶ(ビクターエンタテインメント)
2017年11月22日発売
全10曲収録。2778円(税別)