行きつけの店、知ったきっかけは? 1位「紹介」3位「チラシ」2位は意外なアレ!
調査&マーケティングプロデュースを行うセルウェル(東京都港区)が、20代以上の男女1000人とグルメサイト「ぐるなび」に加盟している個人飲食店のオーナー100人にアンケート調査を行った。
「ダイレクトメール」での告知をめぐっては、客と店の意識にズレが生じているようだ。
ダイレクトメールが、店を知るきっかけに
セルウェルは2017年10月、全国の20代以上の男女1000人(男性589人、女性411人)に「近所の飲食店」との付き合いをインターネット上で調査した。
近所の飲食店の利用経験があると答えた回答者(55.9%)に、店を知ったきっかけをたずねると、「ダイレクトメール」(60.7%)が「家族や友人、知人からの紹介」(85.3%)と「友人、知人のSNSでの投稿」(67.7%)に続き、3位に入った。
一方、利用経験がない回答者(44.1%)にその理由を聞くと、「店舗に関する情報がない」(70.5%)、「メニューが分からない」(62.8%)が上位を占めた。ダイレクトメールのような店側からの情報発信も、客足を伸ばすカギとなりそうだ。
また常連店があると答えた回答者(60.9%)にも、常連店を知ったきっかけをたずねると、「ダイレクトメール」(65.7%)は「家族や友人、知人からの紹介」(79.8%)に次ぐ2位で、「新聞折り込みのチラシ」(43.5%)や「店のSNS」(41.5%)を上回った。
店側は「12.0%」止まり
ただ、店側も「ダイレクトメール」への意識付けを共有しているかといえば、必ずしもそうではない。
同社は2017年10月、グルメサイト「ぐるなび」に加盟している個人飲食店のオーナー100人にインターネット上でアンケート調査を実施した。店の告知のために行っていることをたずねると、「グルメサイト」(86.0%)や「店のSNSでの発信」(57.0%)、「店のホームページ」(51.0%)が上位にくる中、「ダイレクトメール」は20.0%にとどまった。さらに近所を意識した告知のために行っていることをたずねても、「ダイレクトメール」は12.0%止まりだった。
客の65.7%はダイレクトメールで常連店を知ることになるが、12.0%の店しかダイレクトメールの告知を行っておらず、告知方法のマッチングにズレが生じているようだ。