■スプリンターズS「カス丸の競馬GⅠ大予想」
前代未聞の大混戦を断つのはこれだ!
カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。「柴犬」のオスだじぇい。待ちに待った秋のGIシーズンが始まるよ。なんども言ってるけど、ぼくらイヌ一族はイヌだからウマの気持ちがよく分かるじぇい。イヌもウマも走る動物だし、人間様の命令で走らされるのは同じ。とくにガジュマル爺は5千年も生きてるから競馬の生き神様。なんでも知ってるじぇい。女子アナのカスヨ姉さんは大穴狙いが得意。ということで、秋も当てるじぇい。 秋の第一弾は「スプリンターズ・ステークス」(1200メートル、2017年10月1日、中山競馬場)。人間様でいえば、陸上100メートルだよ。
カスヨ カス丸も競馬歴1年たったし、まあ少しは競馬のことを覚えてきたみたいね。おっしゃる通り、短距離レース。スタートからわずか70秒弱の電撃戦ね。でも、今年は大変よ。優勝候補が10頭くらいいるわ。いきなり難しいわね。
新旧勢力のぶつかりあい
カス丸 たしかにGI馬が5頭もいるよ。去年のこのレースを勝ったレッドファルクス。3年前のスノードラゴン。今年の春の電撃戦、高松宮記念を勝ったセイウンコウセイ。去年そのレースで優勝したビッグアーサー。そして2015年の桜花賞馬、レッツゴードンキだじぇい。ガジュマル爺は、本命◎はビッグアーサーだよ。
ガジュマル爺 今年のこのレースは、過去のレースをほとんど見たワシにとっても難解じゃな。カス丸が言うたようにGI馬が5頭。それに夏に活躍した馬が同じくらいおる。つまり新旧勢力のぶつかり合いじゃな。どっちをとるかによって、レースの読みがまったく変わってしまうわけじゃ。が、それでもワシは底力のある旧勢力のナンバーワン、ビッグアーサーが勝つと思っとる。去年の12月以来のレースじゃが、鉄砲が利く、つまりいきなり好走できる力がある馬じゃからGIでも大丈夫。心配ご無用じゃ。
カスヨ ビッグアーサーは爪を痛めているのよ。昔のように万全じゃないわ。それにこのレースは、前走がGIだった馬は成績がよくないのね。実績はナンバーワンでも今の調子が大事よ。だから私の◎はメラグラーナ。前走はセントウル・ステークスで4着だけど、あえて馬群のなかに入れたレースを経験させたと考えられるわ。このレースの準備よ。それに中山競馬場では3戦して3勝。完璧ね。
新勢力も多士済々
カス丸 新旧勢力の衝突きゃすう?「旧」はGI馬として、「新」はあとなにがいるの?
カスヨ 私の対抗○はファインニードルよ。この馬はセントウルSで優勝。新勢力ね。同じレースで2着だったラインミーティアは7歳だけど、ここにきて力をつけているわ。私は穴▲よ。あと夏に活躍した馬でいうと、北九州記念で優勝のダイアナヘイロー。4連勝中だけど、ちょっと使いすぎかもね。それにフィドゥーシア。セントウルSで9着だったけど、今夏は新潟競馬場で活躍、中山で優勝したことがあるから軽視できないかもね。
ガジュマル爺 ワンスインナムーンもいるぞ。連勝中だし、春の高松宮記念にも出たが、そのときとは力がまったく違うわい。それと穴なら、3歳馬のモンドキャンノじゃ。55キロの負担重量なら、2歳GIでの好走や短距離の実績を考えても一発があってもおかしくないわい。
カス丸 香港からも来てるよ。この馬はどうなの?
カスヨ GIIIしか勝ってないみたいだけど、こういう混戦のときに外国馬がくるかもね。これも注意しないといけないわね。
カス丸 うーむ、こりゃ難しそうだじぇい。目移りするきゃすう。そうだ、新旧勢力のいいやつを選べばいいきゃすう。「旧」はビッグアーサーとレッツゴードンキが本調子じゃないようだからセイウンコウセイとレッドファルクス。「新」はどれも負担重量が増えるから、これまでのようにはいかないじぇい。調べたら過去3年の勝ち馬は2走前に1400メートル以上を走ってたじぇい。この条件にあうのはレッドファルクスだけ。◎レッドファルクス。当てるじぇい。