基本料金0円の「Looopでんき」に2つの新プラン ニーズ高まる「低圧動力」に対応
再生可能エネルギーを主軸に事業展開を行なっている電力小売事業者の「Looop」は、2017年9月27日、販売メニューに新たに2つのプランを追加することを発表した。
基本料金0円、電気料金は使った電力量に応じて支払う――。昨年4月に開始したサービス「Looopでんき」は好評で、8月31日時点で5万5000件を超える家庭で利用されている。サービス開始以来、低圧動力に関する問い合わせも多く、今回はそんなニーズに応えたプランも登場する。
一例、関電管内なら19.2%安くなる
発表されたのは、業務用エアコンやエレベーター等で利用されている低圧動力(家庭・事業者)向けの「動力プラン」と、仮想通貨マイニング事業者向けの新電気料金プラン「マイニングフラット」の2つだ。
「動力プラン」は、「おうちプラン」「ビジネスプラン」に続く、3つ目の柱。業務用エアコン、エレベーター、大型冷凍庫などの、低圧・三相の需要家向けプランで、みなし小売電気事業者の、「低圧電力」に相当する。
基本料金は700円からで、一例をあげると、契約電力15kW、年使用料6000kWh、東電管内の「マンション共用部」なら、東京電力EP「低圧電力」が28万3752円なのに比べ、「動力プラン」なら、26万1892円と、7.7%も削減できる。
これが関電管内なら、この差はもっと如実だ。関西電力「低圧電力」が26万3375円なのに対し、「動力プラン」は21万2692円。19.2%も安くなる。
対象エリアは、沖縄、離島を除く日本全域。今回の「動力プラン」のリリースで、沖縄を除き、高圧・低圧(電灯)・低圧(動力)のすべてにサービスを拡大したことになる。
30Aなら750kwhまでが定額
もうひとつの新サービスは、仮想通貨のマイニングを行っている需要家向けプラン「マイニングフラット」だ。仮想通貨のマイニングを行っている人を応援する、低圧マイナー向けのプランである。
特徴は、使用料が多い人向けに最低料金の料金体系を設定し、加えて従量料金の値段を大幅に下げたこと。
たとえば、30Aなら、750kwhまでが定額。750kwhを超えても、超えた使用量分も割安で使える。
契約電力30A、1000kwh使用時の電気代を比較してみよう。
従来(従量電灯B、東京電力)の場合、2万8878円の料金が、「おうちプラン」なら2万6000円。「マイニングフラット」なら、2万4010円にまで下がる。従来料金と比べ、4868円(16.9%)の電気代削減につながる。
こちらの対象エリアは東京電力管内。申込開始受付は10月下旬予定。支払はクレジットカードのみだ。
問い合わせや詳細は、公式サイトから。