彼は「非常識な新人」なのか? 「社交辞令」をめぐり激怒した上司の言い分

   「ジェネレーションギャップ」に端を発する世代間の衝突は数多い。特に「近ごろの若者は...」「俺が若い時は...」など上の世代から下への違和感の表明は頻繁に起きる。

   今回、「社交辞令」に関する認識の相違をめぐり、ネット上で物議を醸している。

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「字面通り受けとんな!」

   掲示板サイト「発言小町」で2017年9月1日、建築関係の仕事に就く30代の人物が、

「社交辞令を本気で受け取る非常識な新人」

と何やら物々しいタイトルの投稿を寄せた。

   投稿者は、今春から新人の教育係に任命されたものの、先日、新人に「激怒」する場面があったという。

   昼休憩が12~13時の1時間とみられるこの会社で、新人が社外での業務のため帰社したのが12時40分ごろになってしまった。そこで、新人と係長との間で以下の会話が交わされた。

係長「おうお疲れ!今戻ったんだろ?13時40分までどっかで休んでていいぞ」
新人「いやいやそんな悪いですよ」
係長「昼休みは当然の権利なんだからいいから休んどけ」
新人「ありがとうございます!」

   投稿者は、「普通の社会人だったら社交辞令、本音と建前で急いで飯かきこんで13時に職場に戻る」はずと思っていた。しかし、戻ってきたのは意に反して13時40分だった。

   そのため、投稿主は新人を呼び出し、

「字面通り受けとんな!係長が13時までに飯食えなんて立場上言えるわけないだろ?」
「皆1時から仕事してるんだから一人だけ休んでたらまずいのわかるだろ!ましてや新人なのに!あとで謝っとけ!」

と憤る事態に発展した。

パワハラ指摘も

   投稿主は、この「問題行動」を振り返り、「仕事内容はともかくさすがにここまでの一般常識までは面倒を見きれません」と投げやりになり、

「今後どう付き合ったらいいでしょうか。悩みの種です」

と問いかけた。

   ネットユーザーはどう感じたのか。投稿の返信欄には、

「今の若い子なんてそんなもんです」
「わたしの職場にもそういう子が入ってきました。いちいち1個1個言わないといけないんです」

と理解を示すユーザーもいるものの、大半はこの上司に対する批判的な意見だ。

「昼休みは1時間と決められているのなら仕事の都合で昼休みのスタートが遅ければその分延長するのは当然の権利」
「そういうのって仕事をやりにくくしませんか?上司の言うことを、一つ一つ裏読みしないといけないですね」
「個人的な考えを押し付けられた新人さんが気の毒です」
「そんな『一般常識』は昭和の世界に捨ててきてください」

   そのほか、「主さんの行為は立派なパワハラ。訴えられますよ」と強い口調で警告する声もあがった。

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