プレミアムフライデー、次の一手か 「定時退社協会」とコラボ実現?
2017-08-29 01:32:07
2017年8月25日で7回目を迎えた「プレミアムフライデー」。月末の金曜日に午後3時退社を呼びかける経済産業省の取り組みだが、まだまだ世の中に浸透しきれていない。
そんな中、ユニークな形でプライベートの充実を図る「定時退社協会」の活動に注目が集まっている。
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「メールをミスなくタイピングせよ」
同協会を設立したのは、「よなよなエール」などのクラフトビールで知られる「ヤッホーブルーイング」(長野県軽井沢町)。
「早く帰れる夜を増やそう」を合言葉に、定時退社の重要性を訴える。仕事終わりのビールをより楽しんでもらうことが狙いだ。
5月14日には一般企業から参加者を募り、東京・赤坂にあるヤッホーブルーイングの直営店で世界初の「定時退社訓練」を実施した。
第1回の訓練には、一般企業9社から24人が参加。時間制限があるなか、「メールをミスなくタイピングせよ」「部下の書類をもれなく承認せよ」「ホワイトボードをくまなく消し切れ」「できるだけ多くの資料を作成せよ」といった、定時退社を阻む課題をクリアするべく、訓練に取り組んだ。
参加者からは、
「定時退社を自分にとっての当たり前にしていきたい」(デジタル機器メーカー・商品企画)
「明日からは定時に帰れる気がします」(航空会社・国際線販売)
などと評判も上々。参加者の意識が変わるなど、訓練の効果も確認できたようだ。
さらに定時退社協会では、「定時退社ステッカー」や「定時退社ネクタイ」、同僚に定時を知らせる「定時退社ふえ」などのグッズも考案中。
プレミアムフライデー推進協会も注目
8月25日放送のラジオ「クロノス」(TOKYO FM)に出演したヤッホーブルーイング・井手直行社長は、
「私たちの活動をきっかけに、『自分たちもやってみよう』と思える会社が増えてほしいです」
とメッセージを送る。現在、「本家」であるプレミアムフライデー推進協会とのコラボレーション話も持ち上がっているともいう。
労働環境の是正に挑む同社の取り組みから今後も目が離せない。