少女コミック誌の付録「あまい初体験BOOK」に賛否 「18禁コーナーへ」「なんか問題ある?」

   少女漫画誌「sho-comi(ショウコミ)」(小学館、旧誌名「少女コミック」)の2017年7月20日号の内容をめぐり、ネット上で物議を醸している。

   付録別冊「あまい初体験BOOK」が過激すぎるというのだが、どういった内容なのか――。

(左)7月20日号(右)「あまい初体験BOOK―オンナノコ目線―」
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攻めすぎて批判にさらされることも

   1968年創刊の「ショウコミ」は、「女子中高生」をターゲットに、「王道少女マンガ誌」をうたっている。

   中高生男女の恋愛模様を描いた作品を多数掲載し、現在連載中の少女漫画「兄に愛されすぎて困ってます」(夜神里奈原作)は、17年6月30日に実写映画化された。

   人気マンガを多数輩出し、ターゲット層には絶大な人気を誇る同誌。だが一方で、一部の「攻めた」漫画が批判にさらされることも少なくない。

   日本PTA全国協議会の2006年度「子どもとメディアに関する意識調査」では、子どもに読ませたくない雑誌として1位に選ばれた。「性に関する記述が多く不要な興味をかき立てる」などといった理由が挙げられている。

   また、茨城県が2010年に施行した「青少年の健全育成等に関する条例」では、「著しく青少年の性的感情を刺激するおそれがある」として有害図書にも指定された。

付録には一部性描写も

   今回、問題視されているのは、17年7月20日号の別冊付録「あまい初体験BOOK」だ。

   「オトコノコ目線」「オンナノコ目線」と2つの視点に分かれた構成となっており、男性視点では、「はじめてのひざまくら」「はじめてのエッチ」「はじめての密室」「はじめてのキス」、女性側では、「はじめてのコスプレ」「はじめての告白」「はじめてのお風呂」「はじめての2回目のエッチ」と、それぞれ短編4作品(計192ページ)が収録されている。

   内容は、高校生たちの恋心を描いた青春ラブストーリーが中心だが、一部作品には性描写を取り入れた作品もある。

   こうした内容について、ツイッターやネットの掲示板では、

「これが許される不思議な世界だよね」
「こういうのこそ規制しろよ」
「別にこれが18禁コーナーにあればいいんだけど 普通に買えてしまうのは問題ではないか?」

といった批判的な向きがある一方、

「仮にこれ規制したところでスマホでエロ動画なり何なり見放題だからな」
「なんか問題あるのか? セックスって当たり前のことじゃん」
「もともと少コミって小学生じゃなくて中高生向けだし 男性向けでいうヤンマガやヤンジャンのポジションだからいいだろ」

と擁護する声もあがり、賛否両論となっている。

   J-CASTトレンド編集部は7月10日、発行元である小学館の編集部に(1)「初体験」というテーマで別冊付録を作った意図・狙い(2)当該付録に関して読者含めた外部からの指摘の有無――などを尋ねたが、

「様々なご意見を参考に、今後もより良い誌面作りを目指していきます」

との回答だった。

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