学生の8割が「多忙」 社会人超える
「仕事忙しくて平日なんも出来なくて、あっと言う間に土日になる...」「バイト勉強サークルで詰め詰め」...。
SNSのタイムラインを眺めると、忙殺される日々の「叫び」が数多く目に入る。時計ブランド「セイコー」(東京・中央区)は、そんな悩ましい「時間」に関する興味深い調査を発表した。
とにかく「多忙」な現代人
調査は2017年5月12日~13日の期間、10代から60代の男女1200名を対象に行われた。
まず、「時間に追われていますか」との問いには、全体の69.1%がそう感じると回答した。階層別でみると、トップは学生の83.6%で、2位の社会人(71.4%)を10ポイント以上上回った。
長時間労働が問題となっているように、学生に比べ社会人の方が「多忙」なイメージがあるが、年を重ねるごとに時間の「マネジメント術」が上達するのだろうか。
それでは、具体的にどういった「マネジメント術」を実践しているのか。多かった順に以下となった。
「物事を始める前に、おおよその目安の時間を計算して行動」(68.3%)
「何事も効率的に進められるよう工夫」(66.5%)
「その日どうやって過ごすかを事前にスケジュールを決めて行動」(55.9%)
「一日を有意日に過ごすため朝の時間を大切にする」(46.1%)
「一つのことに集中せず、複数のことを同時に行う」(46.0%)
「スケジューリング」「朝活」「マルチタスク」――この3つがポイントのようだ。
若手社員は「仕事よりプライベート」優先
次は、「オンタイム」(仕事時間)と「オフタイム」(余暇時間)の1時間の価値を値付けしてもらった調査をみていく。社会人が中核を占める20代~50代の間で大きな開きがあった。
オンタイムでは、20代の「2912円」が一番低く、50代の「4584円」が最高額となった。これは年代が上がるにつれ、増えていった。一方のオフタイムでは、傾向が逆転。50代の「3201円」が最低で、一番高く見積もった20代の「9479円」と約3倍差がついた。
この結果から、若手社員は「プライベート重視派」が多く、ベテラン社員ほど「仕事重視派」が多いことがわかった。
そんな至福のひとときである「オフタイム」。最も大切にしている時間帯はいつだろうか。アンケートの結果、こうなった。
1位「金曜日の22時」
2位「月曜日の5時」
3位「月曜日の6時」
一番支持された「金曜日の22時」を選んだ理由として、
「週末の1人ゆっくり時間」(20代女性)
「一週間の仕事が終わってほっとして、休みに入れる時間帯だから」(40代男性)
などと、リラックスできるため、とする回答が多かった。
「月曜日の5時」「月曜日の6時」については、
「週の始まりで気持ちをオンにする時間だから」(男子学生)
「一週間の始まりがきちんとスタートすればその週は時間に追われない」(30代男性)
と、オンモードへの切り替え時間として大切にしているようだ。