仁川空港そばに巨大カジノリゾートオープン 「パラダイスシティ」に行ってきた

   セガサミーホールディングス(東京都港区)と韓国・パラダイスシティの合弁会社「パラダイスセガサミー」は2017年4月20日、韓国初の統合型リゾート「パラダイスシティ」を仁川国際空港近くにグランドオープンした。

   約33万平方メートルの敷地の中に、カジノをはじめ、ホテル、商業施設、スパ施設などを備える統合型リゾート(IR)だ。第1期としてカジノ、ホテル、コンベンションがオープンした。韓国には、以前から済州島や釜山にカジノ施設があるが、カジノを含むIR施設のオープンは、これが初となる。

   今回はプレスツアーに参加し、ニュースポットとしての起爆剤となりそうな同施設内のカジノを取材してきた。

IR施設の目玉でもあるカジノは豪華絢爛
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カジノは外国人専用

   施設は、地上10階、地下2階建て。施設内には、いたるところにアート作品が並ぶ。「パラダイスシティ」は、アートとエンターテインメントを掛け合わせた「アートテイメント」というキャッチフレーズを掲げており、施設内に飾られた作品数は約2700点を超えるという。

   中でも目立つのは、カジノの入り口前に飾られた、草間彌生さんのオブジェ「パンプキン(イエロー)」だ。日本でもファンの多い作品だが、吹き抜けのホールの中央にどんと「鎮座」した姿は、かなり迫力がある。

   そんな草間オブジェを越えると、いよいよそこはカジノホール「PARADISE CASINO(パラダイスカジノ)」。重厚なドアを明け、一歩踏み入れると、様々なゲームテーブルや色とりどりのスロットがズラリと並び、奥を見渡せないほどの広さと非日常的な絢爛さに圧倒される。ゲームテーブルは154台、ゲームマシンは281台。赤や緑などカジノカラーがカジノ初体験の記者にはまぶしい。

   このカジノは外国人専用だ。そのため入場にはパスポートの提示が必要になる。日本語対応が可能なスタッフもいるため、初心者でも安心だ。遊び方は、ゲームの種類や最低ベット額など、希望に合うゲームテーブルに着席し、テーブルでチップを購入したら、賭けたい額をベッド。ゲームの結果によって、チップの獲得額が決まる。ゲーム終了後は両替所でチップを現金化するというのが基本的な流れだ。

   ブラックジャック、バカラなどカードゲームのほか、ルーレットや気軽にプレイできるスロットも充実。少額からベットできるテーブルやゲームも用意されているので、カジノが初めてでも挑戦しやすい。また、6月22日まではホテル宿泊者向けに、会員登録すれば7万ウォン分のクーポンがもらえるオープン記念特典もある。少しだけチャレンジしてみたい場合は、こうした特典を利用してみるのもいいだろう。

初めてのカジノに挑戦! 結果は...

   記者も会員登録でプレゼントされるクーポン(2万ウォン分)で3つのサイコロの出目や組み合わせを当てる大小(ダイサイ)に挑戦した。

   初めは1万ウォンを「偶数」に賭け、予想が当たったため2万ウォン分のチップを獲得。次にもう一度「偶数」に1万ウォンを賭けたが、予想が外れた。その後、獲得した2万ウォン分のチップを現金化し、カジノ体験は終了。結果としては、もらったクーポンが現金に代わったので、「やや得」といったところか。実際にプレイしてみると、ベット時の決断の気持ちよさと結果が出るまでのスリルが楽しかった。

   仁川国際空港からモノレールで約3分、徒歩でも15分程度の場所にあるため、ソウル観光の前はもちろん、帰国前に余ったウォンで遊んで帰るというのも良いだろう。「フライトまで時間に余裕があるから、カジノでもうひと遊び」という選択は新鮮だ。

   今回オープンしたのは、カジノ、ホテル、コンベンションのみだが、2018年には商業施設、ファミリーエンタテイメント施設、クラブもオープンし、さらなる盛り上がりが予想される。ここ数年は、仁川国際空港周辺の新施設から目が離せなくなりそうだ。

   詳細は公式サイトへ。

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