オリックス、5連敗で貯金8から0に 張本氏「投打がかみ合っていない」

   「パ・リーグは、3強3弱、かな」。野球解説者の張本勲氏が情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)に出演し、プロ野球のパ・リーグについて、そう現状を分析した。

   貯金13の首位・楽天、同10の2位・ソフトバンクが、張本氏の言う「3強」の中に入っているのは言うまでもない。残る1つはといえば、前日の試合で3位・オリックスに勝率で並んだ西武だという。

   5月は2勝9敗と不振にあえいでいるオリックスは、「3弱」に入ったことになる。

オリックスの小谷野(Sakuraikubukiさん撮影、Wikimedia Commonsより)
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ベテラン小谷野が5試合無安打

   オリックスは2017年5月13日、京セラドーム大阪で4位・西武と戦い、2-8で敗れた。先発のコークが2回、メヒアに先制ソロを打たれると、3回に無死1塁の場面で源田の犠打を1塁に悪送球し、首の違和感を訴えて途中降板した。中継ぎ陣も失点し、3戦連続の2ケタ安打を浴びた。今季初の5連敗で、2日に最大8あった貯金がわずか11日で底を突いた。

   コークは試合後、病院で胸郭出口症候群と診断され、出場選手登録を抹消された。12日の試合で5回6失点KOを食らった西もこの日、登録抹消された。故障以外で離脱するのは、6年ぶり。デイリースポーツ(ウェブ版)の14日配信記事によると、福良監督は「もう1回やり直してこいということです。この3試合を見て決めました」と突き放したという。

   張本氏は14日、「サンデーモーニング」に生出演し、オリックスのチーム状態を

「投打がかみ合っていない」

と分析した。

   その実、打線はここ5試合で計5得点と振るわず、投手陣は直近3試合で各7、11、8失点を喫している。打線の要は、リーグ打率4位(3割3分9厘)のT-岡田と、同5位(3割3分3厘)のベテラン・小谷野だが、小谷野はここ5試合で無安打と沈黙。スポーツ報知(ウェブ版)の14日配信記事によると、福良監督も36歳という年齢を考慮しつつ、「いろんなところに張りがあるけど、代わりがいない」と苦悩を浮かべている。前年に潰瘍性大腸炎を患い、体と相談しながら出場し続ける安達は13日の西武戦、体調不良で途中交代したが、チームの屋台事情が、今後の起用にどう影響するか。

   開幕ダッシュに成功し、楽天と首位争いを繰り広げていたが、楽天には6.5ゲーム差を付けられ、4位・西武に勝率で肩を並べられてしまった。下からは、5位・日本ハムが5月に入ってから8勝2敗と追い上げている。この5月がオリックスにとって今季最初の正念場となるかもしれない。

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