もしも真夏にエアコンが壊れたら...... パニックにならないための「試運転」チェックポイント4つ
比較的過ごしやすい5月はエアコンを使わない家庭も多い。ところが夏本番に突入して冷房を使い始めたところ不具合が発生するケースは多いようで、エアコンメーカーのコールセンターに寄せられる問い合わせは激増する(図表1)。電話がつながらなかったり修理業者の日程調整に時間がかかったりして、使用できないとなるとそれはもう一大事だ。
知ってた? 「最低温度」で30分程度
使用時間の高い家電であるもかかわらず、試運転について案外みんな知らないもの。空調機メーカーのダイキン工業は、全国の20代以上の男女300人を対象に行った、正しい試運転方法の理解度を図るテストと点検・修理に関するアンケートの結果を2017年4月21日に発表した。
テストは全11問の選択式で正解率は47.7%。意外にエアコンのことを知らないことが分かる。とくに試運転の際の温度設定に関する設問は、正解率がわずか17.0%だった。
では、ここで皆さんにも問題。ダイキンが推奨する試運転4つの方法をおさらいしよう(図表2)。
- 運転モードを「冷房」にして、温度を最低温度(16度~18度)に設定。30分程度(目安)運転
- 冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか
- さらに30分程度運転し、室内機から水漏れがないか確認
- 異臭や異音がしないかチェック
これらを夏本番になってやろうとすると実はエアコンに相当な不可がかかる。
専門家は、「いきなり100%の負荷をかけて運転をすると、思わぬ不具合発生につながることがある」と話す。
「試運転の方法は至って簡単。少し気温の高い日に、冷房モードにして、温度を最低温度に設定するだけです。室外機の圧縮機内部には金属の精密部品が使われております。また、エアコンにはオフシーズン(使わない期間)があります。このような機械製品においては、いきなり100%の負荷をかけて運転をすると、思わぬ不具合発生につながることがあります。これは自動車のエンジンが冷え切った状態で、いきなり高回転で運転するとエンジン内部に損傷影響がある、といったことと同様です」
ちなみに、アンケートではエアコンの点検・修理依頼経験者にその具体的内容も聞いている。
1位が「冷風が出なくなった」で40.8%。以下、「水漏れするようになった」が18.4%、「電源は入るが動かなくなった」が11.8%、「異音がするようになった」が9.2%と続く(図表3)。
これらが真夏に起こったら大変だ。ダイキンのWEBサイトでは5月~6月前半に試運転をすることを勧めている。早めにチェックをして、準備は万全で夏を迎えよう。 詳細はエアコンのスイッチオン! キャンペーンページまで。