■天皇賞 「カス丸の競馬GⅠ大予想」
2強に割って入るのはこれだ!
カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。ぽかぽかと、いい季節になったじぇい。今週は春の天皇賞(2017年4月30日、京都競馬場、芝3200メートル)。2強とか言われてるみたいだじぇい。そうなの、ガジュマル爺?
ガジュマル爺 キタサンブラックとサトノダイヤモンドじゃな。この2頭は2016年暮れの有馬記念で初めて激突し、ダイヤモンドが僅差で勝ったんじゃが、今回は距離も伸びるし、背負う斤量も有馬記念と違って、同じ58キロという重さになる。まあ、相撲でいえば東西の正横綱が出てくるわけで、どっちが勝ってもおかしくないわけじゃ。
2強にもこうした弱点がある
カス丸 爺の本命◎はダイヤモンドだよ。キタサンと何が違うきゃすう?
ガジュマル爺 前にも言った通り、ダイヤが一番強い馬だと思っとるんじゃ。たしかに有馬記念の時よりも斤量は重くなった。しかし、馬格のある(体格が大きい)馬だから大丈夫じゃろ。距離も菊花賞に比べると200メートル長いが、これも大丈夫じゃ。どちらかというと、血統的にはキタサンに距離の壁があると思っとるんじゃ。まあ、今回は2強が強い。割って入ればシャケトラじゃろうが、いずれにしても穴党のカスヨの出番はないわい。
カスヨ ふん、そんなことないわよ。競馬に絶対はないって昔から言うでしょ?それが証拠に春の天皇賞は、伏兵が結構現れてるのよ。過去3年を見ても、3着以内に2ケタ人気やそれに近い人気の馬が来てるわね。それに2強とかいう馬にも当然のことでしょうけど弱点があるわ。
カス丸 2強のどこが弱点なの?
カスヨ まず、サトノダイヤモンド。ディープインパクトの息子ね。このレースはディープ産駒が活躍してないのよね。苦手なのよ。それに昨秋に距離3000メートルの菊花賞を勝っているけど、あれは3歳馬だけのレース。暮れの有馬記念に勝ったとはいえ、斤量が56キロでキタサンブラックとは2キロも違ってたわ。古馬(4歳以上)になった今年は58キロ。爺ははっきり言わないけど、初めての重さよね。不安だわ。キタサンブラックはダイヤよりも騎手にとっては乗りやすい馬ね。そこがいいところだけど、内枠引いて、また逃げるか、先頭集団に入って行くわね。でも、最後の詰めが甘いときがあるのよね。昨年の有馬記念もそうだったけど、最後の最後で負けるケースがあるわね。
穴党が選んだのは上がり馬
カス丸 カスヨさんの本命はシャケトラだよ。理由は?
カスヨ メンバーのなかで一番の上がり馬。つまりどんどん力をつけて成長している馬ね。父は長距離得意のマンハッタンカフェだから距離に問題はないわ。それに2強と1度も対戦していないし、きっと2強をねじ伏せるわよ。
カス丸 ほかに強いのはいないきゃすう?
カスヨ 私の対抗○はシュヴァルグラン。このレースはハーツクライ産駒が強いのよね。昨年2着だったカレンミロティックなんて8歳だったし、その前年のフェームゲームも同じ産駒。シュヴァルグランも父が同じだから、軽視はできないわよ。それに春の天皇賞は前走で阪神大賞典を走った馬が絡むわね。シュヴァルグランは2着よ。単穴▲アルバートは3000メートル以上の長距離戦で連勝しているし、こちらも侮れないわよ。あとは私の大好きなデムーロちゃんが乗るレインボーラインも忘れないでね。ともかく長距離戦は馬をどうやって落ち着かせて走らせるかが大事。その点、レインボーの場合は安心ね。昨年の菊花賞2着、ステイゴールド産駒だし、こっちもいけるわよ。
カス丸 今回の本命◎は悩まずに決めてあるじぇい。キタサンブラック。大阪杯でも当たったし、どこまでも勝ち続けるじぇい。