ドーピング違反で資格停止中のシャラポワが「推薦枠」で出場 ウォズニアッキ、マレーが扱いを批判

   ドーピング違反で資格停止処分を受けた女子テニスプレーヤーのマリア・シャラポワ(30)が、ドイツ・シュツットガルトで現地時間2017年4月26日(日本時間27日)に行われるポルシェ・テニス・グランプリの試合に出場する。

   資格停止処分により女子テニス協会(WTA)の世界ランキングから除外されているシャラポワは、「主催者推薦(ワイルドカード)」といういわば「特別枠」での出場となる。テニス界からはこうしたシャラポワの扱いに疑問の声も出ている。

シャラポワがポルシェ・テニス・グランプリで復帰する(画像はシャラポワ公式サイトから)
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「他の選手たちに無礼」

   4月26日はシャラポワの処分期間が明けてちょうど復帰可能となる日。ただ、同大会開幕日は24日であり、開幕時点でシャラポワは処分期間中にある。

   初戦の対戦相手は世界ランキング36位、ロベルタ・ビンチ(34)だ。

   元世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキ(26)は、英BBCの記事で「シャラポワがワイルドカードでポルシェ・グランプリに出場するのは、他の選手たちに無礼だ」「誰しも2度目のチャンスは与えられるべきだが、ドーピング違反で出場禁止を受けたら、最も低いランクから戦って戻ってくるべき」と述べている。

   同記事では、男子テニスの元世界ランキング1位、アンディ・マレー(29)も「ドーピング違反から戻った選手にワイルドカードを渡すべきではない」と批判している。

   シャラポワは16年1月に禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応が示され、国際テニス連盟(ITF)から当初2年間の資格停止処分を受けたが、その後スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議申し立てにより、処分期間が1年3か月に短縮されていた。

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