お金はなくてもヒットは生める! アイデア勝負の人気「遊園地」

   2017年4月1日、話題の新テーマパーク「レゴランド・ジャパン」が、名古屋の金城ふ頭ににオープンした。オープン当日は行列ができるなど、話題を集めている。

   あと20日あまりでやってくるゴールデンウィークに向け、テーマパークで遊ぶ予定をたてている人も多いのではないだろうか。今回は、遊園地の歴史や経済、写真集など、さまざまな側面で遊園地通になれる3冊を紹介する。

    J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttps://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

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資源はアイデア! 成功するカギは必ずどこかにある


『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(著者:森岡毅 KADOKAWA)

   ハリウッド映画のテーマパークとして2001年に大阪に誕生したユニバーサル・スタジオ・ジャパン。初年度こそ年間1100万人を集めたが、それ以降は集客が伸びず、2009年度は700万人台にまで減ってしまった。このピンチをどう乗り越えるのか!?

   窮地にあったユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見ごとにV字回復させた立役者の森岡毅氏が、『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(KADOKAWA 691円)で、その全貌を公開している。

   森岡氏は、2010年、ユー・エス・ジェイに入社。革新的なアイデアを次々投入し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見ごとにV字回復させた。2012年よりチーフ・マーケティング・オフィサー・執行役員・マーケティング本部長を務め、2017年1月末にユー・エス・ジェイ を退社。

   本書では"後ろ向きに走るジェットコースター"など奇抜なアイデアでヒットを連発した、その発想の技術を学ぶことができる。

   「金がない、さあどうする?アイデアを捻り出せ!」「ターゲットを疑え!取りこぼしていた大きな客層」「アイデアの神様を呼ぶ方法」など全7章。

行った気になれる世界の遊園地写真集


『世界魅惑の遊園地』(編集:洋泉社編集部 洋泉社)

   アメリカ、ヨーロッパ・アジア各国ほか、世界各国の遊園地のアトラクション、モチーフ、風景の美しさを集めた写真集が、『世界魅惑の遊園地』(編集:洋泉社編集部 洋泉社 1836円)だ。大型アトラクションが揃う巨大遊園地から、街角に佇む小さな遊園地、移動式遊園地まで、圧倒的な迫力の写真を中心に構成している。ほかにも遊園地のアクセスデータや、知っているとちょっとうれしいトリビアも収録されている。

   登場する遊園地は、「PART1魅惑のアトラクション」では、プレジャー・ビーチ・ブラックプール(イギリス)、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(シンガポール)など。「PART2ファンタジックな世界」では、リセべり(スウェーデン)、ルナ・パーク・シドニー(カナダ)など。「PART3夜の遊園地」では、グローバル・ビレッジ(アラブ首長国連邦)、レ・マシーン・ド・リル(フランス)など世界各国に及ぶ。

なぜあの遊園地は崩壊したのか?


『なぜ、子どもたちは遊園地に行かなくなったのか?』(著者:白土健、青井なつき 創成社)

   テレビゲームも携帯電話もなかった昭和30年代。「遊園地」はあの頃の子どもたちにとって憧れの夢の国だった......。『なぜ、子どもたちは遊園地に行かなくなったのか?』(著者:白土健、青井なつき 創成社 864円)では、惜しくも閉園してしまった老舗遊園地の軌跡を辿るとともに、バブル期に乱立され、わずか数か月で崩壊していった巨大テーマパークとの閉園事情との比較や、最近のフード・テーマパーク、都市型アミューズメント施設の台頭を探る。

   本書は、「つわものどもが夢の跡 セピア色の遊園地/向ヶ丘遊園、デパート屋上遊園地 ほか」、「なぜ、老舗遊園地は消えたのか?/東京ディズニーランドという存在、実は危なかった!西の横綱ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ほか」、「本当に子どもたちは遊園地を見放したのか/実は子どもたちは意外とお金持ち! ほか」など3部構成。

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