ラモス瑠偉「本田圭佑に言いたいことがある」 香川にも吉田にも喝だ~!
【スポメディア・ウォッチ】
ラモス瑠偉氏が現在のサッカー日本代表の面々に強烈な檄を飛ばした。特にMF本田圭佑、MF香川真司、DF吉田麻也の3人は名前を挙げて独特な言い回しで喝を入れ、容赦がなかった。2017年4月3日付「日刊スポーツ」が、イベント登場時のラモス氏の言葉を報じている。
「横、横、横...『カニサッカー』やってるの?」
日本代表は17年4月現在、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でB組1位につけているが、本田は代表でも所属のACミラン(イタリア)でも、先発出場できない日々が続いている。長らく代表を支えてきた男にラモス氏は「本田に言いたいことがある。監督の顔ばかり見ているんじゃないぞ! このまま、終わってしまうぞ!と。やれって!! 自分の力を持っているんだもん」と奮起を促した。
香川には、チャレンジを避けているように映ったのか「1試合で2回ドリブルして2点決めてみろ。自信がある選手を(監督が)外すわけないでしょ」と叱咤。チャンスで横パスをする姿には「前が空いているのに横、横、横...格好つけているの? 『カニサッカー』やってるの? 香川らしくないよ、良いものを持っているのに」と残念そうだ。
さらに、けがで離脱したMF長谷部誠に代わって3月の2連戦でキャプテンマークを巻いた吉田には「あれは多分、汗をふくためにあるんだろ」と皮肉った。吉田自身、4対0で勝利したタイ戦後に「無失点で終われたのは奇跡に近い」とディフェンス組織の甘さを自ら指摘していた。
ラモス氏は米国W杯出場を逃した1993年の「ドーハの悲劇」を、三浦知良(カズ)や中山雅史らと共に代表メンバーとして経験しており、アジアの厳しさを誰よりも知る人物と言っても過言ではない。そんなラモス氏の目には「今のアジアのレベルはめちゃくちゃ落ちている」と映り、「個人はうまくなった。環境もいい。でも勝負どころでは、我々の方がずる賢い選手がいた。今は誰がゲームを仕切っているの?」と疑問を投げかけた。
ラモス氏は16年末に脳梗塞を患って入院していたが、17年2月に退院し、3月上旬に活動再開していた。