デジタル広告やマーケティングを顕彰「コードアワード2017」 応募受付が今月スタート

   企業のデジタルマーケティングを支援する「D2C」(東京都中央区)は、優れたデジタル広告コミュニケーションやマーケティングを顕彰する「コードアワード2017」の応募受付を2016年3月22日に開始する。5月8日9時59分にエントリーを締め切り、6月12日~18日の間に一般投票が行われ、5つの部門賞やグランプリは7月中旬に発表される。

「コードアワード2016」贈賞式の様子その1
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審査委員長は世界3大広告賞の金賞受賞者

   「コードアワード」は、モバイル広告やモバイルマーケティングの発展と普及を目的に02年から開催されてきた「モバイル広告大賞」が前身。14年から対象を「モバイル」限定からデジタル全域に拡大し、総合デジタル広告・マーケティングのアワードとなった。昨年は過去最多139点の応募があり、中国やタイなど海外からも作品が寄せられた。

   4年目となる今回は、クリエイティブラボ「PARTY」の代表を務める伊藤直樹さんが審査員長に就任。伊藤さんはこれまでナイキ、グーグル、SONY、無印良品など企業のクリエイティブディレクションを手がけ、相模ゴム工業「LOVE DISTANCE」では日本人として13年ぶりとなるカンヌ国際クリエイティブ祭フィルム部門での金賞を獲得した。同祭は、One Show、クリオ賞と並び、世界3大広告賞の一つといわれる世界最大級の広告賞でもある。

   伊藤さんのほか、アートやマーケティングなどの専門家8人(うち3人が新任)が審査員を務める。厳正な審査を経て、応募作品を通じて最も優れた作品を「グランプリ」とする。また以下の5部門では、異なる審査視点に基づきベスト(1作品)とグッド(1~2点)がそれぞれ選出・贈賞される。

  • 「ベスト・イノベーション」
  • 「ベスト・クラフト」
  • 「ベスト・インフェクティブ」
  • 「ベスト・キャンペーン」
  • 「ベスト・ユース・オブ・メディア」

   このほか一次審査を通過し最終審査に残った全作品を対象に、ネットによる一般投票で最多得票だった作品に「パブリックベスト」が贈られる。

日本のモバイルマーケティングの先駆者が主催

   選考対象となるのは、16 年4 月1 日から17 年3 月31 日の期間に実施または開始された、企業・ブランド・自治体などが提供する商品やサービスなどのデジタルを活用したマーケティングコミュニケーション施策。デバイスや施策の規模に関係なく、その手法やアイデア、成果などを評価する。

   応募は、広告主・広告会社・制作会社に関係なく応募可能。ただし作品権利者(広告主含む)の許諾を取ることが条件。

   アワードを主催するD2Cは、00年にNTTドコモと電通、NTTアドの共同出資により誕生した会社。当時の社名は「ディーツーコミュニケーションズ」で、12年に社名をD2Cに改定した。モバイル広告の強みを活かしつつ、IoTやAIなどデジタルの領域が拡大を続けているのに伴い、モバイル広告に留まらない事業のポートフォリオ化を推進している。

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