大久保嘉人、移籍「決断」の裏で妻号泣
「自分の気持ちは、自分でしか分からない」

   【スポメディア・ウォッチ】

   J1・川崎フロンターレからFC東京へ移籍したFW大久保嘉人(34)が2017年2月25日、新天地での初戦を勝利で飾った。

   周囲の反対を押し切り、なぜ移籍を決断したのか。同日のテレビ東京系「SPORTSウォッチャー」に、大久保が真意を語った。

大久保嘉人選手の公式ブログより
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「違うところに行けば、『また頑張ろう』という気持ちになる」

   大久保は17年元日、天皇杯決勝の鹿島アントラーズ戦を最後に、4年間在籍した川崎フロンターレに別れを告げた。Jリーグ史上初の3年連続得点王(2013~15年)、J1通算最多得点記録の樹立(2月27日現在、171で更新中)。川崎でこうした記録を打ち立て、チームには欠かせない存在となったのに、なぜ離れるのか、と誰もが驚いた。

   「『やめといた方がいいのではないか』という意見もあったのではないか」。そう聞かれた大久保は、「ありましたよ。ほとんど皆そうでした。そりゃ、おれば『アンパイ』ですよね。でも、そうじゃないんですよね」と話した。

   「自分が『大丈夫』って思ったから移籍したわけで、自分の中では楽しみしかない。自分の気持ちは、他の人に分からない、自分でしか分からないから。サッカー始めてずっと、そうやってきたので。間違ってないと思います。サッカーに関しては、ずっと同じところにいられない。違うところに行けば、『また頑張ろう』という気持ちになる」

   移籍の決意は、妻の莉瑛さんにしか話していなかった。妻は号泣し、子どもには「嫌だ」と言われたが、大久保は「(妻と)出会う前からサッカーやってるし。別に関係ない。おれが活躍すれば、嫁と子どもたちにそれが返ってくるので」と意に介さなかった。

「(チームにおいての)ポジションを確立できてきた、という時に『環境をがらっと変える』と言われたので。自分たちも付いていけるか、心配だった」

   莉瑛さんは、反対した理由をそう話した。「なぜ泣いたのか、自分でも分からない(笑)。まだ心の整理が付いていない」

   大久保の移籍金は、2年契約の年俸1億2000万円(推定)だ。34試合で39得点と、昨季は得点力不足に泣いたチームの立て直しが求められる。大久保は

「優勝しないといけない。得点も獲り続けて、200点を達成したいなと思う。期待に応えたい」

と抱負を述べた。

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