伊藤美誠が平野美宇をべた褒め「覚醒していた」 世界選手権は「打倒中国」でメダル狙う
卓球の伊藤美誠選手(16)と平野美宇選手(16)が2017年1月28日、河合塾マナビスとスポンサー契約を締結した記念で、都内の河合塾マナビスで開かれた「夢を追いかける高校生応援イベント」に出席した。
伊藤選手は16年のリオデジャネイロ五輪に出場し、女子団体の銅メダル獲得に貢献した。平野選手は五輪代表に選ばれず、補欠として帯同するという苦渋を味わったが、史上最年少で16年の女子W杯、17年1月の全日本選手権を制し、嬉し涙を流した。
ともに世界の舞台で活躍する2人。直近の全日本選手権を振り返りながら、今後の目標などを打ち明けた。
「みうみま」コンビではなく、新たなペアで
「5月の世界選手権でメダルを獲る」。記者団に今後の目標を聞かれると、2人は口をそろえて話した。
卓球の世界選手権は5月29日~6月5日、ドイツのデュッセルドルフで行われる。2人はシングルスとダブルスの双方で出場する。ダブルスではこれまでペアを組み、「みうみま」と可愛がられたが、伊藤選手は早田ひな選手(16)、平野選手は石川佳純選手(23)に相方が変わる。伊藤選手は、「本当に楽しみ。元々『みうみま』だったので、『みまひな』の名前を勝手につけている」。平野選手は「(石川選手は)先輩で、こうした経験は貴重。得られることもたくさんあると思う」と語った。
記者団に「ダブルスのペアを解消してさびしいか」と聞かれると、伊藤選手は「一緒のチームメートで仲間なので、励まし合って頑張りたい」と話したが、平野選手は「ダブルスを組まなかったら、部屋とかも同じにならないので、まあ今までより仲良くしなくていいかな」とにやり。淡々とした受け答えが記者団の爆笑を誘った。
平野「中国選手に勝つことが目標」
伊藤選手は世界選手権に向けて、「シングルスとダブルスの両方出るので、体力が必要になるし、全日本で残念な結果になったので、切り替えて一から頑張る」と述べた。平野選手は「中国選手に勝つことが目標」で、
「全日本のような試合をしたら、壁は厚いけど、もっとフォアで回り込んだり動けるようになれば、勝つチャンスがあると思う」
と話した。彼女の全日本選手権での戦いぶりは、伊藤選手の目にも輝いて見えたという。「一から強かった。びっくりした。覚醒していた」と手放しで称賛した。
2人は「高校生応援イベント」で、子どもの背丈ほどはありそうな金色のラケットに河合塾マナビスの受験生たちと「夢」を書き込んでいた。ラケットの中央には「東京オリンピックで金メダル!!」が2つ、一言一句も違わず並んでいた。