武田鉄矢が受験生にささげる「贈る言葉」 「自分で灰色以外の色を付けていく」
2017-01-10 06:54:23
「金八先生」でおなじみ武田鉄矢さん(67)が2017年1月10日、都内の予備校で大学入試センター試験を間近に控えた受験生にエールを送った。
「気持ちが暗くなると、エロ映画を観に行っていましたね」。自らの大学受験期をそう冗談交じりに回想すると、受験生たちに笑い声が上がり、温かな雰囲気に包まれた。
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「人生は、面白い年もあれば面白くない年もある」
会場は、東京都新宿区の早稲田予備校東京本校。東洋水産の主催する「マルちゃん『がんばれ!受験生 応援会 2017』」。受験シーズン真っ盛りに差し掛かる受験生たちを応援するため、2008年から実施しており、9回目を迎えるという。東洋水産の人気商品「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」のCMキャラクターを務めている関係で武田さんが駆け付けた。
いよいよ大学入試センター試験まで残り4日に迫り、人生の行く末を左右しかねない大勝負を前に、受験生たちの表情は緊張感に包まれていた。武田さんは
「人生は、面白い年もあれば面白くない年もある。面白くない最低の年を、元気いっぱいに通り過ぎたら、後の人生にとってかなり大きな思い出になる気がするんだ。灰色といわれる受験生活ですが、それを弾き返して、自分で灰色以外の色を付けていくというのに意味合いがあると思います」
と激励した。
海援隊の3人で熱唱
受験生との質疑応答では、「受験勉強の中で、つらくなってしまったとき、こうしたら明るくなれるということはありますか」と質問された武田さんは、
「女性の前で言うのもアレなんですけど...気持ちが暗くなると、エロ映画を観に行っていましたね。今、イイのいっぱい出ているんだから、見てください。あれ、見て暗くなる人いねえもんな」
と回答し、会場中が和やかな雰囲気に包まれた。
その後、会場には武田さんの属するフォークグループ「海援隊」でギターを担当する中牟田俊男さん(67)、千葉和臣さん(65)が加わり、受験生に向けて歌を披露。
「遠くまで 見える道で 君の手を 握りしめた」
武田さんが歌い始めたのは「3年B組金八先生」の第2期の主題歌「人として」だった。中学生の非行や校内暴力を取り扱った同シリーズは、金八が生徒に泣きながら説教する場面があった「腐ったミカンの方程式」などで知られる。
2曲目に選んだのは、言わずと知れた名曲だった。
「いやらしいビデオでも見てください、と勧めましたけども、恋はやっぱり大事ですな。いっぱい恋をしてください。大学の頃、堰を切ったように恋をしまして、福岡の街角にはたくさんの女の人から捨てられた思い出がうずもれているような気がします。(略)ところが不思議なんだな、切ない思い出は年月が経つと、ぼうっと幻燈のように明るい思い出のように...。一番手ひどい失恋をした時の思い出をネタにして作った歌が、この歌なんですよ」
「金八先生」はそう前置きすると、受験生に「贈る言葉」をささげた。