「今年の一皿」は「パクチー料理」 商品化進み「『薬味』から『主役』へ」

   ぐるなび総研は1年の世相を反映する料理「今年の一皿」に、独特の味と香りがする野菜「パクチー」を使用する「パクチー料理」を選んだ。日本の食文化を保存する目的で2014年に始まり、今年が3回目。飲食店情報サイト「ぐるなび」にアクセスした月間5700万人の検索データと1448万人のぐるなび会員を対象としたアンケート結果で決まった。

「今年の一皿」は「パクチー料理」
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愛好家「パクチスト」も生まれた

   パクチーは、セリ科コエンドロ属に分類される野菜の一種だ。タイやベトナム、中国、ポルトガル、メキシコ、インドなどの料理で使用され、国内では静岡県や岡山県で生産されている。ぐるなび総研は選考理由として、

「かつてはエスニック料理における『薬味』としての存在であったが、業態を越えて近年『主役』に転じた。山盛りのパクチーサラダを始め、鍋、カクテル、スイーツ等、バリエーションも豊かになり、飲食店が相次いでメニューに導入した」

という。比較的栽培しやすいので国内の生産者が増加し、大手企業による調味料、レトルト食品やスナック菓子等の商品化も進んで一般家庭にも浸透した。香りや味わいに魅了されて、愛好家は「パクチスト」と呼ばれるまでになった。

   他にノミネートされていたのは、「伊勢うどん」「牛かつ」「熊本ラーメン」「シュラスコ」「しらす丼」「進化系餃子」「チョップドサラダ」「ローストビーフ丼」「カフェインレス飲料」「機能性チョコレート」「強炭酸ドリンク」「こうじ甘酒」「コーヒー」「日本ワイン」の14種。準大賞には日本ワイン、特別国際賞にはシュラスコが選ばれた上、こうじ甘酒と進化系餃子、ローストビーフ丼の3つが特別賞に選出されている。

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