「PostPet」、原宿「カワイイ」文化とコラボ 増田セバスチャン「先頭切って進化するのが役割」
ソニーネットワークコミュニケーションズは2016年11月24日、提供する電子メールソフト「PostPet」が2017年1月で20周年となるのを記念し、都内で記者会見を開いて記念企画の内容を発表した。
「PostPet」は、インターネット黎明期の1997年に生まれた愛玩電子メールソフトだ。ピンクのテディベア「モモ」を中心としたキャラクターたちがメールを運ぶのを楽しめるとして、子どもから大人まで幅広い層に支持されて、累計出荷数は1500万枚を超えた。
記者会見には、20周年記念企画のテーマ「おめでとう!20歳のオトナとコドモたち」を考案したアートディレクターの増田セバスチャンさんと、「PostPet」の開発者、メディアアーティストの八谷和彦さんが登場した。
試作段階のアプリ「PostPetVR」をお披露目
増田さんは20周年記念企画のテーマ「おめでとう!20歳のオトナとコドモたち」を考案し、「20周年記念ビジュアル」「20周年記念ロゴ」を制作した。「PostPet」は記念企画の第1弾で、増田さんが所属する「アソビシステム」とのコラボレーションを行う。国内外に原宿の「カワイイ」文化を発信し、モデルやアーティストを抱える「アソビシステム」と組んで、「PostPet」の「カワイイ」に磨きをかけるのが狙いだ。
八谷さんは1997年、ソフトウェア製作会社「ペットワークス」を設立した。同社は「Post Pet」の20周年を記念し、クラウドファンディングのサイトでVR(仮想現実)のアプリ「PostPetVR」の制作に取り組んでいる。八谷さんは記者会見で、スクリーン上に「PostPetVR」の動画を流し、「今日からクラウドファンディングを募っていますのでよろしくお願いします」と語った。
増田さんは動画を見て、
「こうして先頭を切って進化するのが『PostPet』の役割だと思う。世に出たのはインターネットがやっとつながった頃で、その時はMacに付いている唯一のソフトだった。新しいテクノロジーの草創期にこういったもので柔らかくして普及した経緯がある」
と言う。「PostPet」を知らなかった人には、
「新しいテクノロジーを使いつつも、懐の広いものがあるというのを知っていただいて、日本から生まれたコンテンツだというのを誇りに思っていただきたい」
と話した。
会見には「アソビシステム」所属のモデルで、アパレル店「サントニブンノイチ」の店員のゆうたろうさんも登場した。「PostPet」と同店のコラボレーション企画も計画中で、ゆうたろうさんは
「『モモ』ちゃんとのコラボでピンクのかわいい洋服を作りたい。店のお客さんは10、20代の女性が多いので、そうした人にSNSなどでも発信したい」
と語った。