格安スマホだけどスペックはモンスター級! ASUSの「ZenFone3」シリーズが来月発売
台湾のパソコン、スマートフォンメーカーのASUS(エイスース)は2016年9月28日、東京都内でAndroidスマートフォン「ZenFone(ゼンフォン)3」の新製品発表会を開催した。
本シリーズは10月7日発売の「ZenFone3」が1モデル、10月下旬以降発売のZenFone3 Deluxeが2モデルとなっている。ZenFone3(ZE520KL)の価格は3万9800円(税抜、以下同)、ZenFone3 Deluxe(ZS550KL)が5万5800円、ZenFone3 Deluxe(ZS570KL)が8万9800円。
SIMカード2枚挿しが可能、しかもマルチキャリア!
ASUSはカメラに対するこだわりが強いメーカーだ。ZenFone3にも最高峰の機能を搭載している。カメラモジュールはソニー製。指紋認証センサーを使ったロック解除は約0.2秒しかかからない。F値2.0のレンズは屋内や暗所の撮影に強い。オートフォーカスはピントが合うのに約0.03秒しかかからず、動く被写体を確実にとらえる。4軸8方向、4段相当の光学式手振れ補正は写真撮影時のブレが生じにくい。動画撮影は4Kに対応し、電子式手振れ補正は3軸6方向。
もう一つの目玉は、SIMカードを2枚挿せる「デュアルSIMスタンバイ(DSDS)」を採用したこと。しかも3モデルともマルチキャリアに対応している。例えば通話はau系MVNO(仮想移動体通信業者)の回線、データ通信はNTTドコモ系MVNOの回線といった使い分けが可能だ。ビジネスとプライベートでそれぞれ別の電話番号を1つの端末で使用したい場合にも好都合だ。通信高速化技術「キャリアアグリゲーション」をサポートし、複数の周波数帯を使った通信速度は理論値で下り最大300Mbps。
オーディオ機能も強化された。付属のイヤホン「ZenEar」を使うことで、CDの4倍の音質の24ビット/192kHzのハイレゾ音源を再生できる。
ところで本発表会のオープニングアクトは、津軽三味線奏者として世界的に知られる「吉田兄弟」による演奏だった。2人は本製品の再生音を聴いてどう感じたのか。
「今までのMP3のファイル形式は平面的なものでした。このハイレゾの音源は立体的で、どの位置で三味線やドラムが鳴っているか、常に頭の中で想像しながら聴くことができます。それを持ち運べるのがいいですね」(弟の健一さん)
「あとは音のリアル感をとても感じます。三味線でいえば弦を揺らす音とか、撥(ばち)を当てる音が聴こえてくるような感じが良かったです」(兄の良一郎さん)
家電量販店でZenFoneシリーズは、いわゆる「格安スマホ」に位置付けられている。ところがZenFone3の最上位モデルのスペックは超ハイエンド。宝石や高級腕時計を意識したラグジュアリーな外観は、手に持った人がプレミアムな気分を感じられる仕上がりだ。
公式WEBストア「ASUS ZenFone Shop」をはじめ、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店、UQモバイルやユーモバイル、BIGLOBEといったMVNO各社でも取り扱う。詳細は公式サイトまで。