「ギガモンスター」にドコモとauも対抗! 大手3キャリアの「データ定額」おトクなのは?
NTTドコモとKDDI(au)が、ソフトバンクが2016年9月8日に発表したデータ定額の新プラン「ギガモンスター」の対抗プランを早くも打ち出した。
ドコモは長期契約者の優遇で勝負
NTTドコモは2016年9月14日から「ウルトラパック」の提供を開始した。データ容量20GBの「ウルトラデータLパック」が6000円(以下すべて月額)、30GBの「ウルトラデータLLパック」が8000円という点は「ギガモンスター」と変わらない。
この2プランに加えて、家族でデータシェアできるプランを9月23日から提供する。50GBの「ウルトラシェアパック50」が1万6000円で、100GBの「ウルトラシェアパック100」が2万5000円。
ドコモは長期契約者を割引率で優遇する。例えば、契約年数15年以上であれば「ウルトラデータLパック」は800円割り引かれ、5200円になる。
またテザリングによる通信は別途1000円が必要となるが、18年3月末までキャンペーンにより無料で使える。
auのサービス名は...大ヒット映画を意識か!?
一方のKDDIは、データ定額サービス「スーパーデジラ」として、「データ定額20」(月額6000円)と「データ定額30」(月額8000円) を9月15日から提供開始する。
通話回数の制限なく5分以内の国内通話が無料となる電話かけ放題プラン「スーパーカケホ (電話カケ放題プランS)」と「データ定額20」を組み合わせることで「月額8000円」からそれぞれ利用できる。
余ったデータ容量は全て翌月に繰り越すことができるほか、「テザリングオプション」(月額1000円)は17年4月末まで無料となる。
なお、「スーパーデジラ」の提供開始に伴い9月14日をもって「データ定額8/10/13」の新規申し込み受け付けは終了する。「データ定額8/10/13」を利用中の契約者は引き続き利用可能。
「ギガモンスター」との違いは、auスマートバリュー適用でさらに割引が受けられることだ。例えば、料金プランの「スーパーカケホ」(月額1700円)と「データ定額20(20GB)」(同6000円)の合計8000円が、1410円割り引かれて6590円になる。
パケット通信料の定額サービスの大幅ディスカウントをいち早く打ち出したソフトバンク。しかしKDDIやドコモはこれに素早く反応し、料金はほぼ横並びとなった。9月16日にはアップルのスマートフォン「iPhone7/iPhone7Plus」が各社から同時発売される。今回の相次ぐ発表が成熟期といわれるスマートフォン市場に活気をもたらすだろうか。