松下幸之助の名著「道をひらく」、キュートな「ハローキティ版」が登場
出版社のPHP研究所は2016年7月25日、「ハローキティの『道をひらく』」を発売する。総合家電メーカー・パナソニックの創業者、故松下幸之助氏が出した随想集「道をひらく」「続・道をひらく」の2冊の中から、とくに若い世代に伝えたいメッセージをよりぬき、再編集した。
同研究所は今年で創設70周年を迎える。女性や若い人に向けた「道をひらく」特別バージョンを企画し、ハローキティの著作権を保有するサンリオ(東京都品川区)に協力をオファーしたところ、今回のコラボが実現したという。
カバーはキティちゃんでも、文章はオリジナルと一緒
「道をひらく」は1967年に初版が発行され、いまも書店のビジネス書コーナーの一角を占める大ロングセラーだ。累計発行部数520万部は、性別・世代を問わず支持されている何よりの証拠。今年4月・5月にはPHP研究所京都本部で「松下幸之助女子のためのPHP友の会セミナー」なる集いも催された。
松下幸之助氏の名言を、ツイッターでかみしめるように投稿する人も少なくない。
感謝の心があってはじめて、
— ミサト (@c2tg66t6) 2016年7月9日
物を大切にする気持ちも、
人に対する謙虚さも、
生きる喜びも生まれてくる。
(松下幸之助)
山は西からも東からでも登れる。
— はるか (@webharuka3) 2016年7月9日
自分が方向を変えれば、
新しい道はいくらでも開ける。
【松下幸之助】
死んでいる人よりましや、弾にあたって死んだ人もたくさんあることを思えば、ありがたいことや、そう思ったら悲観することはない。それで歓喜をもってこの困難に取り組んでいこうと考えてやってきたと思うんですよ。 松下幸之助
— noriko_kurabe (@noriko_kurabe) 2016年7月10日
ところで、ハローキティが誕生したのは今から40年以上前の1974年のこと。人間の実年齢でいえば"アラフォー"だ。しかしデビューからハローキティのキュートさは全く変わらない。「道をひらく」に収められている随筆の数々もまた、決して朽ちることはない。
「いきなりセミナーは敷居が高いけど、まずは読書から始めたい」という人にとってはピッタリといえるだろう。価格は1000円(税別)。