「天候不良」のスカイツリーでしか見られない景色 VRで地上450mでの作業を疑似体験

   東京スカイツリー(東京都墨田区)は、展望台の視界不良時限定サービス「東京スカイツリーVR」を2016年7月1日から開始する。VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)技術を使って、展望回廊の窓清掃などを疑似体験できるスペシャルコンテンツだ。

タワーの外に立ってみた景色
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天望回廊の"さらに上"から見下ろす"東京ダウンタウン"

「スカイツリー行ったけど曇ってて景色が全然見えない」
「スカイツリーのぼって周りの景色見えないとかただの金の無駄じゃん」
「雨かぁ...スカイツリーやめた方がいいのかなぁ」

   ツイッターなどではこんな報告が定期的に投稿される。天候によっては展望台を満喫できず、がっかりした気持ちで帰路に就く人も少なくないようだ。

   東京スカイツリーVRは雨や霧などで展望台の視界が不良の時限定のサービスで、地上350mの高さにある展望デッキフロア350に設置された4台のヘッドマウントディスプレイから3D映像を体験できるというもの。特定の業務の担当者以外は経験ができない外からの景色を見られるコンテンツが用意されており、天候不良時のエンタテイメントとして集客効果を狙う。

   公開するのは「体験!アオゾラおそうじ」「東京スカイツリースコープ」の2種類。アオゾラおそうじは、地上450mの高さにある天望回廊フロア450の窓ガラス清掃を疑似体験できる。フロア450屋上格納庫から出発し、天望回廊外での作業、景色を体感できる。スカイツリースコープはフロア450のさらに上部、地上464mの視点で東京の朝、昼、夕、夜の様子を観賞する。太陽の動きや雲の発生と消失、地上を走る車や電車、ビルに灯りがともる瞬間など、遮るもののない高さから見た東京の1日を映し出す。

「初めて行ったときも曇ってたなぁ。これは嬉しいサービスかもしれない」

と早速期待する声が挙がっている。

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