初めて「御所の桜」を特集 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン
京都に桜の季節が近づいてきた。代表的な名所というと、どこが思い浮かぶだろうか。ネットを検索すると、清水寺、醍醐寺、平安神宮、平野神社、嵐山などよく知られた観光名所の名前がたちどころに出てくる。そんな中でこの春、JR東海が「イチオシ」を決めたのは京都御所だ。長年親しまれている「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーン史上で初めて「京都御所」を取り上げた。
「知る人ぞ知る」...本物の「みやび」を味わえる
京都は今や世界ナンバーワンの観光都市。その真ん中にあるのが京都御所だ。そこにある桜とはどのようなものか。テレビCMではこんなナレーションが流れる。
「間違いなく日本代表選手です」
「ライバルは、ちょっといないですね」
京都通に聞くと、京都御所の桜の良さは「知る人ぞ知る」。周囲の喧騒とは隔絶された静かな雰囲気の中で最高の桜を堪能できる。長い歴史と伝統に裏打ちされた、本物の「みやび」を味わえるというのだ。一本一本の桜の樹は丁寧に剪定され、立ち姿が美しい。庭園はチリひとつないように掃き清められ、厳かな気分に浸ることができる。他所なら騒がしい観光客も自然に居ずまいをただし、所作に気配りして話し声も小声になる。ゆっくり落ち着いて桜を見るにはいちばん、という。普段は限られた人しか立ち入れない区域もあり、いわば「秘所」での極上の花見だ。お酒で言えばとっておきの吟醸酒を密かにたしなむような、自分自身のステータスも上昇したかのような貴重な体験ができるという。
今回はその御所の一般公開に合わせたキャンペーン。大手旅行会社からは連動して旅行商品が発売中だ。「京都御所一般公開 解説案内付きプラン」「皇室に関わりのある5社寺 特別拝観お花見プラン」「桜の開花に合わせて前日まで予約可能な日帰りプラン」などだ。概要は、「そうだ 京都、行こう。」のホームページでチェックできる。3月中旬以降、桜の開花情報も順次更新される。
京都旅行は桜の開花シーズンが迫ると新幹線や宿の予約が非常にむずかしくなる。今年こそは京都で桜を見よう、と思っている人は早めにチェックしたほうがよさそうだ。