愛の言葉で人の体はあったまる? パナソニックが「愛の言葉と体温上昇の関係」探る実験動画を公開

   パナソニックは二十四節気で「1年で最も寒い」とされる「大寒」にあたる2016年1月21日に、ウェブ動画「LOVE THERMO(ラブサーモ)#愛してるで暖めよう」を公開した。

   家族から「愛の言葉」を直接受け取った人の体温にどんな変化が起きるのか実験した動画だ。

顔周辺は感情で温度差が出やすい
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家族に「愛している」と伝える日本人は少ない

   日本人は家族に「愛している」とあまり言葉で伝えない。パナソニックが家族と同居する300人を対象に行ったアンケート結果によると、普段家族に愛を伝える言葉をかけている人は全体の15.3%にすぎなかった。言葉で伝えない主な理由は「習慣がない」「恥ずかしいから」「言葉に出さずとも伝わっていると思う」というものだ。

   家族愛をあまり言葉では伝えない"風土"が具体的にわかったうえで、家族による愛の言葉が人にどのような変化をもたらすのかを「体温」に着目して検証する実験を行った。

   実験に協力したのは夫と妻、母と娘など実際の家族6組。内容は「家族に関するインタビューを行う」という名目で撮影を進め、インタビューの途中から参加者の一方(実験は一組2人で行う)が仕掛け人となって相手への感謝の気持ちや愛の言葉をつづった手紙を読み上げ、プレゼントを渡すというサプライズを行うというもの。その間、感情の変化を受けやすいとされる鼻頭付近の参加者の顔の表面温度変化を測った。

   その結果、サプライズを受けた人の鼻頭付近の表面温度は平均約0.8度上昇した。広島国際大学医療栄養学部の高尾文子教授は、これは親しい人との交流で脳がリラックスした結果副交感神経が活性化し、毛細血管が拡張して血の巡りがよくなった結果だと説明する。

   もちろん変化したのは数値だけではない。手紙の朗読を聞いている最中に涙ぐむ妻、逆に手紙を読んでいる娘のほうが泣き出してしまったり、プレゼントをもらった時の妻の涙交じりの笑顔や、強く抱き合う母娘――普段あまり直接伝えられる機会のない家族からの感謝と愛を知った参加者の反応は様々だ。

   参加者は

「手紙を読んでもらっているとき、心がポッポッと熱くなっている気がした」
「言葉にしないと、愛も感謝の気持ちも伝わらないんだなと気づいた」
「愛が人を暖めるって200%賛成」

と振り返った。

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