忍者の里にも"インバウンド"呼び込め "忍び装束"の親子ら都内でニンニン史跡巡り

   伊賀忍者や甲賀忍者に扮した親子ら約70人がこのほど、東京都内のゆかりの史跡を歩き、江戸にも伝わった忍者文化を学ぶ一方、外国からの観光客らに"ニンジャ"をPRした。

JRの駅にも親子の忍者が
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三重・伊賀上野観光協会と滋賀・甲賀市観光協会が企画

   三重県の伊賀上野観光協会と滋賀県の甲賀市観光協会が、日本独特の忍者文化を再認識してもらおうとイベントを企画した。「江戸忍者百人衆」とうたった歴史探訪ウオーキングで、公募で参加した親子らは2015年12月6日、忍者衣装でイベントに参加した。

   伊賀忍者や甲賀忍者は江戸幕府に雇われて、門番や鉄砲隊などとして幕府の警護をしている。参加者らは、忍術に詳しい三重大学の山田雄司教授のガイドに従い、まず上野恩賜公園内にある忍者ゆかりの江戸屋敷跡を見学した。続いて、上野駅からJRで甲賀忍者の住まいがあった千駄ヶ谷駅近くの鳩森八幡宮、そして、伊賀忍者の住まいがあった原宿駅近くの隠田神社と回った。

「史跡を巡れば理解が深まる」

   7キロのコースを約4時間かけて歩き、付近の住民らから声を掛けられると、一緒に写真を撮ったりしていた。参加者らからは、「楽しかった」「また来たい」といった声が出ていたそうだ。伊賀上野観光協会では、「身近なところに忍者ゆかりの場所がありますので、史跡を巡れば理解が深まるのでは」と話している。

   なお、忍者文化を巡っては、ゆかりの自治体などが「日本忍者協議会」を2015年10月9日に設立し、伊賀上野観光協会なども参加している。2020年の東京五輪を前に、外国人観光客らに知ってもらうのが目的だ。忍者にまつわる全国各地の情報をホームページなどで発信しており、今後も様々なイベントを行いたいとしている。

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